ヴィッセル神戸のホームスタジアムである「ノエビアスタジアム神戸」。 サッカー観戦に訪れる際、どの座席を選べばいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
選手のプレーを間近で見たい」「試合全体の流れを把握したい」「サポーターと一体になって応援したい」など、観戦スタイルによって最適な座席は異なります。
この記事では、ノエビアスタジアム神戸の各スタンド・座席からの見え方や特徴を、サッカー観戦が初めての方にもわかりやすく、やさしく解説します。座席選びで後悔しないためにも、それぞれの席からの眺めや雰囲気を事前にチェックして、あなたにぴったりの観戦スタイルを見つけましょう。
ノエビアスタジアム神戸の座席からの見え方を完全ガイド!

ノエビアスタジアム神戸(ノエスタ)は、サッカーやラグビーなどの球技専用スタジアムです。 陸上トラックがないため、ピッチ(グラウンド)と観客席の距離が非常に近いのが最大の特徴で、どの席からも臨場感あふれるプレーを楽しむことができます。 ここでは、まずスタジアム全体の構造や、座席選びの基本的な考え方についてご紹介します。
スタジアム全体の構造と特徴
ノエスタの収容人数は約3万人で、スタンドは「メインスタンド」「ビッグスタンド」「南スタンド(ホーム側ゴール裏)」「北スタンド(ビジター側ゴール裏)」の4つに大きく分かれています。
ピッチと客席の距離は最も近い場所で約6mと、選手の息づかいまで聞こえてきそうなほど近く、その迫力は球技専用スタジアムならではの魅力と言えるでしょう。
席種(カテゴリー)ごとの違い
ノエビアスタジアム神戸では、観戦エリアによって様々な席種が設定されています。 価格は試合の重要度や対戦相手によって変動する「ダイナミックプライシング」が採用されていますが、一般的に以下のような傾向があります。
| スタンド | 主な席種 | 特徴 | 価格帯の目安 |
|---|---|---|---|
| メインスタンド | ヴィッセルシート, メインSS指定席, メインS指定席など | 選手入場やベンチの様子が見やすい。全体的に価格は高め。 | 高い |
| ビッグスタンド | ビッグSS指定席, ビッグS指定席, ビッグ上段指定席など | ピッチ全体をバランス良く見渡せる。席数が多く、比較的チケットが取りやすい。 | 中〜高 |
| 南スタンド(ゴール裏) | サポーターズシート | 熱狂的なサポーターが集まり、立って応援するエリア。 | 安い |
| 北スタンド(ゴール裏) | ビジターシート, ホーム指定席(北) | ビジターチームの応援エリアと、座って観戦できるホーム側指定席がある。 | 安い |
応援スタイルや予算に合わせて席種を選べるのが魅力です。例えば、熱く応援したいならゴール裏の「サポーターズシート」、落ち着いて試合を分析したいなら「メインスタンド」や「ビッグスタンド」の上段席がおすすめです。
チケット購入前に知っておきたい座席選びの基本
初めてサッカー観戦に行く方は、まずメインスタンドかビッグスタンドを選ぶと良いでしょう。ピッチ全体を見渡しやすく、試合の流れを追いやすいからです。 特にビッグスタンドは比較的リーズナブルな席種も多く、家族連れや初心者の方にも人気があります。
応援の熱気を感じたい場合は、ゴール裏の近くの席もおすすめですが、「サポーターズシート」や「ビジターシート」は、基本的に90分間立ち上がって応援するサポーターのためのエリアです。 ゆっくり座って観戦したい方は、これらの席種は避けた方が無難でしょう。
また、同じスタンド内でも前方の席と後方の席で見え方が大きく異なります。
- 前方の席:選手が近く、迫力満点。プレーの臨場感をダイレクトに味わえます。
- 後方の席:ピッチ全体を俯瞰でき、フォーメーションや戦術的な動きを理解しやすいです。
どちらが良いかは好みによりますので、自分がどんな観戦をしたいかをイメージしながら選ぶことが大切です。
【スタンド別】ピッチ全体を見渡したい人におすすめの座席

画像は公式より引用
サッカー観戦の醍醐味の一つは、11人対11人が繰り広げる戦術的な攻防を理解することです。そのためには、ピッチ全体を広く見渡せる座席が適しています。ここでは、試合全体の流れをじっくりと楽しみたい方におすすめのメインスタンドとビッグスタンドについて、それぞれの特徴と見え方を詳しく解説します。
メインスタンド:選手入場やベンチの様子も楽しめる特等席
メインスタンドは、テレビ中継で映し出される側と同じ角度から試合を観戦できるスタンドです。 選手の入場シーンや、監督・控え選手がいるベンチの様子を間近で見ることができるのが大きな魅力です。
ただし、前方の席はピッチレベルに近くなるため、逆サイドのプレーが少し見えにくくなる場合があります。 選手の細かな表情やボールタッチを見たいか、戦術的な動きを全体的に把握したいかによって、前後の位置を選ぶと良いでしょう。また、アウェイチームのグッズを身につけて応援できる「メインS指定席(ミックス)」も用意されているため、友人同士で応援するチームが違う場合にも便利です。
バックスタンド(ビッグスタンド):ピッチ全体を最もバランス良く見渡せる
メインスタンドの向かい側に位置するのがバックスタンド(公式にはビッグスタンドと呼ばれます)です。 ここは、ピッチ全体を最もバランス良く見渡すことができるため、サッカー観戦に慣れていない初心者の方から、戦術を分析したい熱心なファンまで、幅広い層におすすめできるエリアです。
メインスタンドに比べて席数が多く、「ビッグSS指定席」「ビッグS指定席」「ビッグA指定席」「ビッグ上段指定席」など、様々な価格帯の席が用意されています。 特に「ビッグ上段指定席」は、比較的リーズナブルな価格設定でありながら、ピッチ全体を俯瞰して観戦できるため、コストパフォーマンスが高い席として人気があります。 家族連れやグループでの観戦にも適しています。 前方の席では、選手の迫力あるプレーを間近に感じることができ、中央付近の席からはスタジアム全体の盛り上がりを感じながら落ち着いて観戦できます。
上層階と下層階の見え方の違い
メインスタンド、ビッグスタンド共に、スタンドは上層(上段)と下層(下段)に分かれています。それぞれの見え方には以下のような特徴があります。
- 下層階(前方の席)
- メリット:選手との距離が近く、プレーのスピード感やボールを蹴る音、選手の表情まで感じられるほどの臨場感が最大の魅力です。
- デメリット:ピッチレベルに近いため、グラウンド全体を俯瞰するのは難しく、特に逆サイドで何が起きているかは把握しにくいことがあります。 また、広告看板やカメラマンなどで視界が遮られる可能性もゼロではありません。
- 上層階(後方の席)
- メリット:スタジアム全体を見渡すことができ、選手のフォーメーションや戦術的な動きが一目瞭然です。 サッカーの奥深さを知りたい方には最適の視点と言えるでしょう。最後列付近からでも、スタジアムの一体感を感じながら観戦できます。
- デメリット:選手一人ひとりの表情まで見るのは難しく、臨場感という点では前方の席に劣ります。特に最後列に近い席はピッチが遠く感じられることもあります。
どちらの見え方もそれぞれに魅力があるため、ご自身の観戦スタイルに合わせて選んでみてください。
【ゴール裏】熱気と臨場感を味わいたい人におすすめの座席

スタジアムの一番の熱気と興奮を肌で感じたいなら、ゴール裏のスタンドがおすすめです。ここは、チームを鼓舞するサポーターたちの声援が響き渡り、他では味わえない一体感が生まれる場所です。ここでは、ホーム側とビジター側、それぞれのゴール裏スタンドの特徴と、そこで観戦する魅力について掘り下げていきます。
南サイドスタンド(ホーム側):サポーターと一体になれる応援の中心地
南スタンドは、ヴィッセル神戸のゴール裏に位置し、熱狂的なサポーターが集まる「サポーターズシート」が全面に広がっています。 ここは、チャント(応援歌)を歌い、手拍子を送り、タオルマフラーを掲げて選手たちを後押しする、まさに“応援の中心地”です。
このエリアで観戦する最大の魅力は、何と言ってもサポーターとの一体感です。試合開始前から続く応援は、スタジアム全体の雰囲気を作り出し、勝利の瞬間には周りの人たちと喜びを分かち合えます。ゴールが決まった時の爆発的な盛り上がりは、一度体験すると忘れられないでしょう。
ただし、このエリアは基本的に90分間立ちっぱなしでの応援が前提となります。 座ってゆっくり試合を見たい方や、小さなお子様連れの方にはあまり向いていません。服装も、ヴィッセル神戸のユニフォームやチームカラーのものを身に着けていくのがおすすめです。
北サイドスタンド(ビジター側):アウェイチームを熱く応援するならここ
北スタンドは、アウェイ(ビジター)チーム側のゴール裏に位置します。 ここには、ビジターチームのサポーターが集う「ビジターシート」が設けられています。 遠方から応援に駆け付けたサポーターたちが、自分たちのチームを熱く応援するエリアです。
ビジターシートも南スタンドのサポーターズシートと同様に、立ち上がって応援するサポーターが多いのが特徴です。 応援するチームのユニフォームやグッズを身に着けて、一体感のある応援を楽しむことができます。ホームのサポーターに囲まれることなく、気兼ねなく自チームを応援できるのが最大のメリットです。
また、北スタンドにはヴィッセル神戸を応援する方向けの「ホーム指定席(北)」も設置されています。 こちらはゴール裏の迫力を感じつつも、立ち上がっての応援は必須ではないため、座って観戦したい方や、ゴール裏の雰囲気を少し味わってみたいという方におすすめです。
ゴール裏ならではの迫力と注意点
ゴール裏の座席は、何と言ってもゴールシーンを間近で見られるのが最大の魅力です。シュートの威力やゴールネットが揺れる瞬間は、他のどの席よりも迫力満点です。選手の気迫あふれるプレーや、ゴールキーパーのファインセーブなども目の前で繰り広げられます。
一方で、注意点もあります。
また、前述の通り「サポーターズシート」と「ビジターシート」は立ち見応援が基本です。チケットを購入する際は、自分がどのようなスタイルで観戦したいかをよく考えて選ぶようにしましょう。
特定の目的に合わせた座席選びのポイント
これまでスタンドごとの特徴を中心に解説してきましたが、座席選びには「雨に濡れたくない」「選手をできるだけ近くで見たい」といった、より具体的な希望があるかと思います。ここでは、そうした特定の目的に合わせた座席選びのポイントをご紹介します。
雨の日でも安心!屋根がある座席はどこ?
ノエビアスタジアム神戸は開閉式の屋根があるため、基本的には雨天でも濡れずに観戦することが可能です。 これはスタジアムの大きな利点の一つです。
しかし、風向きや雨の強さによっては、スタンドの前方の席は雨が吹き込んで濡れてしまう可能性があります。 公式サイトの情報によると、風向きによってはメインスタンドで10段目くらいまで、ビッグスタンドでは5段目くらいまでの席は雨に当たる可能性があるとされています。 天気が不安定な日に観戦する場合は、念のため折りたたみ傘よりもレインコートやポンチョなどを持参すると、より安心して観戦に集中できるでしょう。完全に濡れたくないという方は、各スタンドの中段より後ろの席を選ぶことをおすすめします。
選手を近くで見たい!ピッチに近い席の魅力
選手のプレーを少しでも近くで、その迫力を肌で感じたいという方には、各スタンドの最前列に近い席がおすすめです。特に、メインスタンドやビッグスタンドの前方席は、サイドライン際の攻防や選手の細かいテクニック、さらには選手同士が交わす声まで聞こえてくるかのような臨場感を味わうことができます。
ただし、前方の席はピッチ全体を見渡すのが難しくなるという側面もあります。 臨場感を優先するか、試合全体の流れを把握することを優先するか、ご自身の観戦スタイルに合わせて検討してみてください。
家族連れや初心者におすすめのエリア
初めてサッカー観戦をする方や、小さなお子様連れで安心して楽しみたいという方には、ビッグスタンドがおすすめです。特に「ビッグ上段指定席」は、ピッチ全体を見渡せるため試合の流れがわかりやすく、比較的リーズナブルな価格設定で席数も多いため、家族やグループでもまとまって席を取りやすいというメリットがあります。
また、スタジアムの雰囲気には圧倒されたいけれど、90分間立ち上がって応援するのは少し大変、と感じる方には、ゴール裏近くに設けられた「サポーター指定席」(南スタンドとビッグスタンドの間)や、北スタンドの「ホーム指定席(北)」も良い選択肢です。 これらの席は、熱い応援エリアの近くにありながらも着席しての観戦が基本なので、迫力と快適さのバランスが取れています。
まとめ:あなたにぴったりの座席でノエビアスタジアム神戸のサッカー観戦を楽しもう!

ノエビアスタジアム神戸は、どの席からでもピッチが近く、サッカーの魅力を存分に味わえる素晴らしいスタジアムです。 今回の記事では、それぞれの観戦スタイルに合わせた座席からの見え方や特徴を解説してきました。
- 試合全体をじっくり見たい、初心者の方 → ビッグスタンド(特に上段)がおすすめ。
- 選手入場やベンチの様子も見たい → 少し奮発してメインスタンドへ。
- サポーターと一体になって熱く応援したい → 南スタンド(サポーターズシート)で最高の体験を。
- 臨場感と迫力を最優先したい → 各スタンドのできるだけ前方の席を選びましょう。
- 雨の心配をしたくない → 各スタンドの中段より後方の席が安心です。
座席選びは、サッカー観戦の満足度を大きく左右する重要な要素です。この記事を参考に、ご自身の希望にぴったりの席を見つけて、ノエビアスタジアム神戸での観戦を最高の思い出にしてください。


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