世界最高峰のサッカーリーグであるスペインの「ラ・リーガ」。そのラ・リーガと並んで、現地のファンを熱狂させるもう一つの重要な大会が存在します。それが「コパ・デル・レイ」です。サッカーファンであれば一度は耳にしたことがある名前かもしれませんが、リーグ戦との違いや詳しいルールまでは知らないという方も多いのではないでしょうか。
この大会は、強豪クラブと小さな街のクラブが真剣勝負を繰り広げる舞台であり、一発勝負ならではの波乱やドラマが毎年数多く生まれています。また、近年では日本人選手の活躍も見逃せないポイントとなってきました。この記事では、コパデルレイとはどのような大会なのか、その歴史や仕組み、そして観戦をより楽しむための注目ポイントをわかりやすく解説していきます。
コパデルレイとはどのような大会なのか?基礎知識をチェック

スペインサッカーを語る上で欠かせない「コパ・デル・レイ」。まずは、この大会が具体的にどのようなものなのか、その歴史的背景や大会の位置づけといった基礎的な部分から紐解いていきましょう。
リーグ戦とは異なる独特の雰囲気や、優勝することの重みを知ることで、試合観戦がより一層味わい深いものになるはずです。ここでは3つのポイントに分けて解説します。
「国王杯」と呼ばれる歴史ある大会
コパ・デル・レイ(Copa del Rey)は、スペイン語で「王の杯」を意味します。日本では一般的に「スペイン国王杯」という名称で親しまれています。この大会の最大の特徴は、その歴史の深さにあります。
実は、スペイン国内で行われているサッカー大会の中で最も古い歴史を持っているのが、このコパ・デル・レイです。第1回大会が開催されたのは1903年のこと。現在世界中で人気を博しているリーグ戦「ラ・リーガ」が創設されたのが1929年ですから、それよりもはるか昔から行われていたことになります。
大会の名称は、その時代のスペインの政治体制や統治者によって何度か変更されてきました。例えば、フランコ独裁政権時代には「コパ・デル・ヘネラリシモ(総統杯)」と呼ばれていた時期もあります。しかし、どのような名称であっても、スペイン全土のクラブが頂点を目指すという本質は変わりません。
100年以上の歴史を持つこの大会は、単なるスポーツイベントを超えて、スペインの文化や歴史の一部として国民に愛され続けています。古くから続く伝統ある大会だからこそ、選手やサポーターが優勝にかける想いは非常に強く、独特の熱気がスタジアムを包み込むのです。
ラ・リーガ(リーグ戦)との違い
サッカーに詳しくない方にとって、リーグ戦(ラ・リーガ)とカップ戦(コパ・デル・レイ)の違いは少し分かりにくいかもしれません。最も大きな違いは、「年間の王者を決める方式」にあります。
ラ・リーガは、1部リーグに所属する20チームがホーム&アウェイで総当たり戦を行い、年間を通して獲得した「勝ち点」の合計で順位を競います。つまり、1年間を通して安定した強さを発揮したチームが優勝するシステムです。一方でコパ・デル・レイは、負けたら終わりの「トーナメント方式」を採用しています。
また、参加資格にも大きな違いがあります。ラ・リーガは基本的にプロリーグのクラブのみで争われますが、コパ・デル・レイはプロアマ問わず、条件を満たした多くのクラブに参加資格が与えられます。1部リーグの世界的ビッグクラブから、地域リーグのアマチュアクラブまでが同じピッチで戦う可能性があるのです。
この「オープンな大会構造」こそがカップ戦の醍醐味であり、リーグ戦では決して見られないような夢の対戦カードが実現する理由でもあります。
優勝チームに与えられる特典
コパ・デル・レイで優勝することは、クラブにとって名誉であるだけでなく、実質的なメリットも非常に大きなものがあります。優勝チームには、国王から直接トロフィーが授与される栄誉に加え、翌シーズンのヨーロッパ大会への出場権が与えられます。
具体的には、UEFAヨーロッパリーグ(EL)の本大会グループステージへの出場権です。もし優勝チームがすでにリーグ戦の順位によってUEFAチャンピオンズリーグ(CL)やELの出場権を獲得している場合は、リーグ戦の順位に基づいて出場権が繰り下げられることもありますが、基本的には「カップ戦王者」として欧州の舞台へ立つ権利を得ます。
さらに、もう一つの特典として「スーペルコパ・デ・エスパーニャ(スペイン・スーパーカップ)」への出場権も獲得できます。これは、ラ・リーガの上位2チームと、コパ・デル・レイのファイナリスト2チームの計4チームで争われる短期決戦のタイトルです。
中堅クラブや地方のクラブにとって、リーグ戦で上位に入りCLやELを目指すのは資金力的にも非常に困難です。しかし、トーナメント戦であるコパ・デル・レイなら、勢いに乗って優勝することで一気にヨーロッパへの切符を掴むことができます。まさに、クラブの運命を大きく変える可能性を秘めた大会なのです。
独特な大会方式とルールの特徴

コパ・デル・レイが多くのファンを惹きつける理由は、その独特な大会フォーマットにもあります。近年、大会の面白さを増すために大幅なルール変更が行われ、よりスリリングな展開が見られるようになりました。
ここでは、現在のコパ・デル・レイがどのようなルールで行われているのか、その特徴的な4つのポイントについて詳しく解説します。
一発勝負のノックアウト方式による緊張感
現在のコパ・デル・レイにおける最大の特徴は、準決勝を除くすべてのラウンドが「一発勝負(シングルレグ)」で行われるという点です。かつてはホーム&アウェイの2試合合計スコアで勝敗を決める方式が多く採用されていましたが、2019-2020シーズンから大幅な改革が行われました。
一発勝負ということは、その日のコンディションやちょっとしたミス、あるいは一つの判定が勝敗に直結することを意味します。強豪チームであっても、その日に調子が悪ければ即座に大会から姿を消すことになるのです。
以前のホーム&アウェイ方式では、1戦目で失敗しても2戦目のホームゲームで挽回するチャンスがありました。特に戦力が充実しているビッグクラブにとっては、2試合ある方が実力差を示しやすく、番狂わせが起きにくい環境だったと言えます。
しかし、一発勝負になったことで「守りに入らず攻めるしかない」という状況が生まれやすくなり、試合開始直後から激しい攻防が繰り広げられます。90分間で決着をつけるために双方が死力を尽くす姿は、見る者の心を揺さぶります。
ホーム&アウェイ方式が採用される準決勝
大会のほとんどが一発勝負で行われる一方で、準決勝(ベスト4)だけは伝統的な「ホーム&アウェイ方式」が採用されています。ここだけルールが異なるのには、興行的な面や競技的な公平性を保つための理由があると考えられています。
準決勝まで勝ち残るチームは実力者揃いであり、決勝進出をかけた戦いは非常に注目度が高くなります。ホームとアウェイで1試合ずつ、計2試合を行うことで、より多くのファンがスタジアムで観戦できる機会が生まれます。
準決勝では、第1戦の戦い方が第2戦の戦略に大きく影響します。第1戦をアウェイで戦うチームは、無理に勝ちに行くよりも「負けないこと」や「アウェイゴールを奪うこと(※現在はアウェイゴール・ルールは廃止されていますが、得点差は重要)」を優先するかもしれません。
一発勝負のスリルとはまた違った、180分間(90分×2試合)を通した高度な駆け引きや戦術的な修正力が見られるのが準決勝の魅力です。この「ルールの使い分け」が、コパ・デル・レイの終盤戦をより一層盛り上げています。
下部リーグのチームにもチャンスがある仕組み
コパ・デル・レイの参加資格は非常に広く開かれています。プリメーラ(1部)、セグンダ(2部)のプロチームだけでなく、プリメーラRFEF(3部相当)、セグンダRFEF(4部相当)、さらには地域リーグの予選を勝ち抜いたクラブまでもが参加します。
さらに特筆すべきは、組み合わせ抽選のルールです。初期のラウンドでは、「可能な限り、下部リーグのチームが上位リーグのチームと対戦するように」組み合わせが操作されます。つまり、4部のチームがいきなりレアル・マドリードやバルセロナと対戦するチャンスが意図的に作られているのです。
小さな町のクラブにとって、世界的スター選手を擁するビッグクラブとの対戦は一生に一度の晴れ舞台です。スタジアムは超満員になり、街全体がお祭り騒ぎになります。放映権料やチケット収入も莫大なものとなり、クラブの経営を助けることにもつながります。
単に「強いチームを決める」だけでなく、スペインサッカー全体の振興や、地方クラブへの利益還元という側面も持っているのがこの大会の素晴らしい点です。
延長戦とPK戦までもつれる激闘の多さ
一発勝負のトーナメント戦では、90分で決着がつかない場合、即座に前後半15分ずつの延長戦に突入します。それでも同点の場合はPK戦で勝敗を決します。
コパ・デル・レイでは、この延長戦やPK戦までもつれ込む試合が非常に多く見られます。格下チームが強豪相手に90分間必死に守り抜き、延長戦で一瞬の隙を突いてゴールを奪う、あるいはPK戦という運命のくじ引きに持ち込んで勝利をもぎ取る、といった展開は決して珍しくありません。
観戦のポイント
延長戦に入ると選手の疲労はピークに達します。そこで「交代枠」をどう使うか、監督の采配が勝負を分けます。コパ・デル・レイ観戦時は、90分以降のドラマにも注目してください。
PK戦は技術だけでなく、精神力が試される残酷なショーでもあります。無名のゴールキーパーがスター選手のシュートを止めて一夜にしてヒーローになることもあれば、名手が失敗して涙を飲むこともあります。最後まで何が起こるかわからない、それがコパ・デル・レイです。
コパデルレイにおける「ジャイアントキリング」の面白さ

コパ・デル・レイの最大の魅力と言っても過言ではないのが、「ジャイアントキリング(大物食い)」です。圧倒的な戦力差があるはずの試合で、弱小チームが強豪チームを打ち負かす瞬間は、サッカーというスポーツが持つ不確実性の面白さを凝縮しています。
なぜスペイン国王杯ではこれほどまでに番狂わせが頻発するのでしょうか。その背景にある要因や、過去のエピソードを紹介します。
3部・4部チームが強豪を倒す下克上
サッカー界では「ボールは丸い(何が起こるかわからない)」という格言がありますが、コパ・デル・レイはまさにそれを体現する場所です。3部や4部に相当するカテゴリーのチームが、1部リーグのトップチームを倒す事例は毎年のように報告されています。
強豪チームにとって、コパ・デル・レイの初期ラウンドは非常に難しい調整を強いられます。リーグ戦やチャンピオンズリーグとの過密日程の中で行われるため、主力を温存し、控え選手や若手選手中心のメンバー構成で臨むことが一般的です。
一方で、挑む側の下部リーグチームにとっては、これがシーズンのハイライトとも言える大一番です。モチベーションの差は歴然としています。「失うものは何もない」という精神状態で捨て身のタックルやプレスを繰り返す相手に対し、準備不足の強豪チームが足元をすくわれるのです。
控え選手中心とはいえ、個々の能力では圧倒的に勝るはずの1部チームが、組織的な守備と気迫に押されて敗退する。この「下克上」のドラマこそが、ファンを熱狂させるスパイスとなっています。
格下チームのホームで開催されるルール
ジャイアントキリングを誘発する最大の要因は、「下位カテゴリーのチームのホームスタジアムで試合を行う」というルールにあります。これが強豪チームを大いに苦しめます。
1部リーグの華やかなスタジアムとは異なり、下部リーグのスタジアムはピッチサイズが狭かったり、芝の状態が悪かったり、あるいは人工芝であったりすることが多々あります。普段、整備された完璧なピッチでパスサッカーを展開しているバルセロナやレアル・マドリードのようなチームにとって、ボールがイレギュラーにバウンドする凸凹のピッチは天敵です。
環境の違いが、技術の差を埋めてしまうのです。
さらに、観客席とピッチの距離が非常に近いことも特徴です。地元の熱狂的なサポーターの叫び声が選手の耳元で響き、強烈なプレッシャーを与えます。アウェイの洗礼を受けたスター選手たちが普段通りのプレーができなくなり、泥臭い戦いに巻き込まれていく様子は、コパ・デル・レイならではの光景です。
過去に起きた衝撃的な番狂わせのエピソード
コパ・デル・レイの歴史には、今も語り継がれる衝撃的な番狂わせがいくつも刻まれています。中でも特に有名なのが、2009-2010シーズンに起きた「アルコルコンの奇跡(アルコルコナッソ)」です。
当時3部に所属していたADアルコルコンが、銀河系軍団と呼ばれたレアル・マドリードをホームに迎え、なんと4-0で完勝したのです。レアル・マドリードは主力を多数起用していたにもかかわらず、手も足も出ずに大敗を喫しました。この試合は世界中でニュースとなり、コパ・デル・レイの恐ろしさを知らしめました。
また、近年の例では、2020-2021シーズンにアトレティコ・マドリードが3部のコルネジャに敗れたり、レアル・マドリードが3部のアルコヤーノに敗れたりといった波乱が起きています。特にアルコヤーノ戦では、相手が1人退場して10人になっていたにもかかわらず、延長戦で決勝点を奪われるという衝撃的な結末でした。
「絶対」が存在しないこの大会では、どの試合も見逃すことができません。次はどの無名クラブが歴史に名を刻むのか、その瞬間を目撃できるかもしれないのです。
歴代の優勝クラブと強豪たちの戦い

ジャイアントキリングが魅力とはいえ、大会の終盤になればやはりスペインを代表する強豪クラブたちが顔を揃えます。長い歴史の中で、どのクラブがこのタイトルを多く獲得してきたのでしょうか。
ここでは、コパ・デル・レイの歴史を彩ってきた主要なクラブと、それぞれの大会にかけるスタンスや特徴について解説します。
最多優勝を誇るFCバルセロナの強さ
コパ・デル・レイの歴史において、圧倒的な実績を誇るのがFCバルセロナです。彼らは大会史上最多となる30回以上の優勝回数を記録しており、「コパの王」としての地位を確立しています。
バルセロナがこの大会に強い理由は、クラブとしての選手層の厚さと、タイトルに対する貪欲な姿勢にあります。リーグ戦やチャンピオンズリーグで優勝争いをしている最中でも、コパ・デル・レイを軽視することはほとんどありません。
特に、リオネル・メッシ選手が在籍していた時代には、決勝戦で魔法のようなプレーを連発し、数々のタイトルをクラブにもたらしました。一発勝負の決勝戦で見せるバルセロナの勝負強さは際立っており、多くのファンにとって「コパ・デル・レイといえばバルセロナ」というイメージが定着しています。
彼らにとってこの大会は、単なる一つのタイトル以上に、クラブの威信を示す重要な場所となっているのです。
「カップ戦の王」アスレティック・ビルバオ
バルセロナに次ぐ優勝回数を誇り、コパ・デル・レイを語る上で絶対に外せないクラブが、バスク地方の雄「アスレティック・ビルバオ」です。
彼らは「バスク地方出身、またはバスク地方で育成された選手しか獲得しない」という、現代サッカーにおいては極めて珍しい純血主義を貫いています。限られた戦力の中で戦う彼らにとって、長丁場のリーグ戦でレアル・マドリードやバルセロナを上回るのは至難の業です。
そのため、アスレティック・ビルバオは伝統的にコパ・デル・レイに全力を注ぐ傾向があります。短期決戦であれば、結束力の固さとスタジアムの熱狂的な後押しで強豪を倒すことができるからです。
メモ:
ビルバオのサポーターにとって、コパ・デル・レイは特別な大会です。決勝に進出した際は、開催都市に数万人規模のサポーターが大移動し、街をチームカラーの赤と白に染め上げる光景が風物詩となっています。
レアル・マドリードとコパ・デル・レイの関係
世界最高のクラブの一つであるレアル・マドリードですが、コパ・デル・レイに関しては、ライバルのバルセロナに比べて優勝回数がやや少ない傾向にあります。
もちろん多くのタイトルを獲得してはいますが、レアル・マドリードの最優先事項は常に「UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)」と「ラ・リーガ」の優勝に置かれています。過密日程の中で、コパ・デル・レイでは若手を試したり、主力を休ませたりするターンオーバー制を敷くことが多く、その結果として早期敗退を喫することも少なくありません。
しかし、決勝まで進んだ時のレアル・マドリードの強さは別格です。特に宿敵バルセロナとの決勝戦「エル・クラシコ」が実現した際は、普段のリーグ戦以上の激しい意地のぶつかり合いが見られます。
2010-2011シーズンの決勝、クリスティアーノ・ロナウド選手のヘディングシュートで延長戦を制し優勝した試合などは、マドリディスタ(レアル・マドリードファン)にとって忘れられない名勝負として語り継がれています。
日本人選手とコパデルレイの関わり

スペインの国内カップ戦であるコパ・デル・レイですが、日本のサッカーファンにとっても無縁の大会ではありません。近年、多くの日本人選手がスペインのクラブに所属し、この大会で印象的な活躍を見せています。
ここでは、日本人選手たちがコパ・デル・レイで残してきた足跡や、日本から試合を観戦する方法について紹介します。
久保建英選手の活躍とインパクト
現在、スペインで最も注目されている日本人選手といえば、レアル・ソシエダに所属する久保建英選手でしょう。彼はコパ・デル・レイにおいても重要な役割を果たしています。
久保選手のようなテクニカルな選手にとって、相手が激しく当たってくるカップ戦は難しい側面もありますが、同時にヒーローになるチャンスでもあります。一発勝負の緊張感の中で、試合を決定づけるアシストやゴールを決めることで、現地メディアやサポーターからの評価を一気に高めることができます。
特に準々決勝や準決勝といった高いステージで、バルセロナやレアル・マドリードといった強豪相手にどのようなパフォーマンスを見せるかは、日本のファンだけでなく現地スペインでも大きな注目を集めます。久保選手がコパ・デル・レイのトロフィーを掲げる姿は、決して夢物語ではありません。
過去に出場した日本人選手たちの足跡
久保選手以外にも、過去に多くの日本人選手がこの大会に挑んできました。乾貴士選手、柴崎岳選手、大久保嘉人選手、清武弘嗣選手などが、それぞれの所属クラブでコパ・デル・レイのピッチに立っています。
特に印象深いのは、柴崎岳選手や乾貴士選手が強豪相手に見せたプレーです。普段のリーグ戦ではなかなか出場機会に恵まれない選手でも、カップ戦ではスターティングメンバーに抜擢されることが多く、そこで結果を残してリーグ戦のポジションを奪取するケースもありました。
日本人選手にとって、コパ・デル・レイは「飛躍のきっかけ」を掴むための重要なアピールの場でもあるのです。
また、下部リーグに所属する日本人選手が、1部の強豪と対戦する姿を見られるのもこの大会ならではの楽しみです。カテゴリーを超えた日本人対決が実現することもあり、リーグ戦とは違った視点で日本人選手の活躍を追うことができます。
日本からコパデルレイを視聴する方法
「コパ・デル・レイを見てみたい!」と思った時、気になるのが視聴方法です。海外サッカーの放映権はシーズンごとに変更されることが多いため、最新の情報を確認する必要があります。
2023-2024シーズン以降、日本国内でのコパ・デル・レイの放映権は、動画配信サービスの「U-NEXT」が独占的に保有しているケースが主流となっています(※執筆時点の情報)。U-NEXTでは、主要な試合だけでなく、日本人選手所属クラブの試合などもライブ配信および見逃し配信で楽しむことができます。
以前はWOWOWやDAZNで放送されていた時期もありましたが、現在はプラットフォームが変わっている可能性が高いため注意が必要です。シーズン開幕前や大会が近づいた時期に、必ず最新の放送予定をチェックするようにしましょう。
視聴のポイント
準決勝以降の注目カードや決勝戦は、特に盛り上がります。まずはU-NEXTなどの公式サイトで配信スケジュールを確認し、無料トライアル期間などを活用して視聴環境を整えることをおすすめします。
まとめ:コパデルレイとは一発勝負のドラマが詰まった最高のエンターテインメント
今回は、スペインの伝統あるカップ戦「コパ・デル・レイ」について解説してきました。単なるサッカートーナメントではなく、そこには100年以上の歴史と、それぞれのクラブが抱える誇りや情熱が詰まっています。
最後に、コパ・デル・レイの魅力を改めて振り返ってみましょう。
- 一発勝負のスリル:負けたら終わりのノックアウト方式が、リーグ戦にはない緊張感を生み出します。
- ジャイアントキリング:3部や4部のチームが、世界的ビッグクラブを倒す「下克上」が毎年のように起こります。
- オープンな大会構造:プロからアマチュアまで幅広いクラブが参加し、夢の対決が実現します。
- 欧州への切符:優勝すればUEFAヨーロッパリーグへの出場権が得られるため、中堅クラブにとっても非常に重要なタイトルです。
- 日本人選手の活躍:久保建英選手をはじめ、多くの日本人選手が活躍する舞台としても注目です。
コパ・デル・レイは、サッカーが持つ「予測不能な面白さ」を最も純粋に楽しめる大会の一つです。華麗なプレーだけでなく、泥臭い戦いや奇跡のような逆転劇があなたを待っています。ぜひ次のシーズンは、この「王の杯」を巡る熱い戦いに注目してみてください。


