サッカー プレミアリーグの国はどこ?所属選手の国籍や魅力を徹底解説!

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「プレミアリーグって、一体どこの国のサッカーリーグなの?」 「テレビでよく見るけど、どんな国の選手がプレーしているんだろう?」 世界中のサッカーファンを熱狂させるプレミアリーグ。その名前は知っていても、詳しいことまでは意外と知らない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんなプレミアリーグの基本的な情報から、世界中からスター選手が集まる理由、そして日本人選手との関わりまで、サッカーを最近見始めた方にも分かりやすく、そして詳しく解説していきます。 この記事を読めば、プレミアリーグがなぜ「世界最高峰のリーグ」と呼ばれるのか、その理由がきっとわかるはずです。国というキーワードを軸に、プレミアリーグの多国籍な魅力を一緒に探っていきましょう!

サッカー プレミアリーグはどこの国のリーグ?

世界中のサッカーファンが注目するプレミアリーグですが、まずはその基本情報から見ていきましょう。どこの国のリーグなのか、そしてどのような特徴があるのかを解説します。

プレミアリーグの基本情報:イングランドのトップリーグ

プレミアリーグは、イングランドのプロサッカーにおけるトップリーグ(1部リーグ)です。 正式名称は「The Football Association Premier League Limited」といいます。

毎年8月から翌年の5月にかけて、20のクラブチームがホーム・アンド・アウェー方式で全38試合を戦い、年間のチャンピオンを決定します。

スペインのラ・リーガ、イタリアのセリエA、ドイツのブンデスリーガ、フランスのリーグ・アンと並び、ヨーロッパの「5大リーグ」の一つに数えられており、その中でも特に世界的な人気と経済規模を誇るリーグとして知られています。 1992年に前身のフットボールリーグ・ディビジョン1から独立する形で設立され、比較的新しいリーグながら、その歴史は1888年創設の世界最古のプロサッカーリーグにまで遡ることができます。

イングランドとイギリスの違いは?

ここで少し地理的なお話をします。「イングランド」と「イギリス」は同じように使われることがありますが、サッカーの世界では明確に区別されています。

  • イギリス(連合王国): イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの「国(カントリー)」が集まって構成されています。
  • サッカー協会: イギリスとしては一つにまとまらず、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドがそれぞれ独自のサッカー協会を持っています。

そのため、ワールドカップなどの国際大会には「イギリス代表」としてではなく、それぞれが「イングランド代表」「スコットランド代表」などとして出場します。プレミアリーグは、この中のイングランドサッカー協会(FA)が管轄するリーグということになります。

ウェールズのチームも参加している?

プレミアリーグはイングランドのリーグですが、例外的にウェールズに本拠地を置くクラブが参加することもあります。

過去には、スウォンジー・シティカーディフ・シティといったウェールズのクラブがプレミアリーグに昇格し、イングランドの強豪クラブとしのぎを削りました。 これは、これらのクラブが設立当初からイングランドのサッカー協会に所属し、リーグシステムに参加している歴史的経緯によるものです。

このように、基本的にはイングランドのリーグでありながら、地理的に近いウェールズのクラブにも門戸が開かれている点は、プレミアリーグの少しユニークな特徴と言えるでしょう。

プレミアリーグに集まる多国籍な選手たち

プレミアリーグが「世界最高峰」と呼ばれる大きな理由の一つが、世界中からトップクラスの選手たちが集結している点です。ここでは、どれだけ多くの国の選手がプレーしているのか、そしてなぜ彼らがプレミアリーグを目指すのかについて掘り下げていきます。

所属選手の国籍ランキング

プレミアリーグは、まさにサッカー界の「るつぼ」です。非常に多くの国から選手が集まっており、その多様性は他のリーグを圧倒します。

2024-25シーズン時点でのデータを見ると、外国人選手の割合は約70.2%にも上り、583人の所属選手のうち409人がイングランド以外の国籍となっています。

過去には、プレミアリーグでプレーした選手の国籍が114の異なる国と地域に達したという記録もあります。 これは国際サッカー連盟(FIFA)の加盟国・地域の半数以上に相当し、いかにグローバルなリーグであるかが分かります。

近年の傾向として、特に多い国籍は以下のようになっています。

順位 国籍 人数(参考値)
1位 フランス 約40人
2位 オランダ 約35人
3位 ブラジル 約32人

(※人数はシーズンによって変動します)

この他にも、スペイン、ポルトガル、アルゼンチンといったサッカー強国はもちろん、ヨーロッパ、南米、アフリカ、アジアから数多くの選手が活躍しています。

なぜ世界中から選手が集まるのか?

世界中の才能がプレミアリーグに引き寄せられる理由は、主に以下の3点が挙げられます。

  1. 圧倒的な資金力: プレミアリーグのクラブは、莫大な放映権料によって潤沢な資金を持っています。 その額は他のリーグを大きく上回り、世界中の優れた選手に対して高額な年俸を提示することができます。 この放映権料はリーグが一括管理し、各クラブに公平に分配される仕組みになっており、リーグ全体の競争力を高めています。
  2. レベルの高さと競争の激しさ: 世界中からスター選手や優秀な監督が集まることで、リーグ全体のレベルが非常に高くなっています。 毎シーズン、複数のクラブが優勝を争い、「ビッグ6」と呼ばれる強豪クラブ以外にも、下位チームが上位チームを破る「ジャイアントキリング」が頻繁に起こる予測不能な展開も魅力です。 この厳しい環境でプレーすること自体が、選手にとって大きな成長に繋がります。
  3. 世界的な注目度と熱狂的なサポーター: プレミアリーグは世界188の国と地域で放送され、累計視聴者数は32億人にも達すると言われています。 世界中のファンから注目を浴びる舞台でプレーできることは、選手にとって大きな名誉です。また、各クラブには熱狂的なサポーターがおり、満員のスタジアムが作り出す独特の雰囲気も、選手たちを魅了する要因の一つです。

EU圏外選手の登録ルール「労働許可証」とは

プレミアリーグでは、EU(欧州連合)圏外の国籍の選手がプレーするために、労働許可証の取得が必要になる場合があります。

以前は「過去2年間で代表チームの国際Aマッチに一定割合以上出場していること」などが厳しい条件として課されていました。 しかし、イギリスのEU離脱(ブレグジット)などを経てルールが変更され、現在はGBE(Governing Body Endorsement)というポイントシステムが導入されています。

このシステムでは、代表での出場歴だけでなく、所属していたクラブのレベル、リーグのレベル、出場試合数などがポイント化され、基準を満たせば労働許可証が発行されます。これにより、まだ代表経験が浅い若手の有望選手などにも、プレミアリーグでプレーするチャンスが広がるようになりました。

歴代のレジェンドと現役スター選手の出身国

プレミアリーグの歴史は、様々な国のスター選手たちによって彩られてきました。ここでは、大陸別に代表的なレジェンド選手と現役で活躍するスター選手を何人かご紹介します。

ヨーロッパ出身のスター選手

サッカーの中心地であるヨーロッパからは、数多くの伝説的な選手がプレミアリーグで輝きを放ちました。

  • ティエリ・アンリ(フランス): アーセナルで「キング」と称されたストライカー。スピードとテクニックを兼ね備え、クラブの無敗優勝に大きく貢献しました。
  • クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル): マンチェスター・ユナイテッドで世界最高の選手へと成長。驚異的な得点力で数々のタイトルをもたらしました。
  • フランク・ランパード(イングランド): チェルシーのレジェンドであり、MFながらプレミアリーグ歴代トップクラスのゴール数を誇ります。
  • スティーブン・ジェラード(イングランド): リヴァプール一筋でプレーした「魂のキャプテン」。強烈なミドルシュートとリーダーシップでチームを牽引しました。
  • 現役選手アーリング・ハーランド(ノルウェー/マンチェスター・シティ)ケヴィン・デ・ブライネ(ベルギー/マンチェスター・シティ)など、現在も多くのヨーロッパ出身選手がリーグを席巻しています。

南米出身のスター選手

テクニックと創造性に溢れる南米の選手たちも、プレミアリーグに大きなインパクトを与えてきました。

  • セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン): マンチェスター・シティのクラブ史に残るストライカー。 劇的な優勝決定ゴールなど、数々の記憶に残るプレーでファンを魅了しました。
  • ルイス・スアレス(ウルグアイ): リヴァプール時代には圧倒的な決定力で得点王に輝き、世界屈指のFWとしてその名を轟かせました。
  • カルロス・テベス(アルゼンチン): マンチェスターの2つのクラブ(ユナイテッド、シティ)で活躍。闘志あふれるプレーが持ち味でした。
  • 現役選手アリソン・ベッカー(ブラジル/リヴァプール)フリアン・アルバレス(アルゼンチン/マンチェスター・シティ)など、攻守にわたって南米選手が重要な役割を担っています。

アフリカ出身のスター選手

驚異的な身体能力とスピードを武器に、多くのアフリカ出身選手がプレミアリーグの歴史に名を刻んでいます。

  • ディディエ・ドログバ(コートジボワール): チェルシーの黄金期を支えた「野獣」。フィジカルの強さと勝負強さで、数々のタイトル獲得に貢献しました。
  • ヤヤ・トゥーレ(コートジボワール): マンチェスター・シティの中盤に君臨した万能MF。パワフルなプレーでチームをリーグ優勝に導きました。
  • マイケル・エッシェン(ガーナ): チェルシーで活躍した守備的MF。豊富な運動量とボール奪取能力で「バイソン」の異名を誇りました。
  • 現役選手モハメド・サラー(エジプト/リヴァプール)は、現代のプレミアリーグを代表するスーパースターの一人です。 驚異的なスピードと得点力で、何度も得点王に輝いています。

アジア・その他の地域のスター選手

近年ではアジアやその他の地域からも素晴らしい選手たちがプレミアリーグに挑戦し、大きな成功を収めています。

  • パク・チソン(韓国): マンチェスター・ユナイテッドで「3つの肺を持つ男」と称されたMF。豊富な運動量と献身的なプレーでチームに不可欠な存在でした。
  • ティム・ケーヒル(オーストラリア): エヴァートンで長年活躍したMF。特にヘディングの強さは驚異的で、多くのゴールを記録しました。
  • ドワイト・ヨーク(トリニダード・トバゴ): マンチェスター・ユナイテッドの3冠達成(トレブル)に貢献したストライカー。アンディ・コールとのコンビは伝説的です。
  • 現役選手ソン・フンミン(韓国/トッテナム・ホットスパー)は、アジア人選手として初めてプレミアリーグ得点王に輝く快挙を成し遂げました。彼の活躍は、多くのアジアのサッカー少年に夢を与えています。

日本人選手とプレミアリーグの関わり

これまで多くの国の選手が活躍してきたプレミアリーグですが、もちろん日本人選手もその歴史の一部を担ってきました。ここでは、過去に活躍した選手から現在プレーする選手まで、プレミアリーグと日本人選手の関わりをご紹介します。

プレミアリーグで活躍した歴代の日本人選手

プレミアリーグの舞台でプレーした日本人選手は、決して多くはありませんが、それぞれが確かな足跡を残しています。

  • 稲本潤一: 2002年の日韓ワールドカップ後にアーセナルへ移籍。その後フラムなどでプレーし、日本人プレミアリーガーの草分け的存在となりました。
  • 中田英寿: 日本サッカー界のレジェンドも、現役最後のシーズンをボルトン・ワンダラーズで過ごしました。
  • 香川真司: 2012年に名門マンチェスター・ユナイテッドへ移籍。リーグ優勝を経験し、日本人として初めてハットトリックを達成するなど、大きなインパクトを残しました。
  • 岡崎慎司: 2015-16シーズンにレスター・シティで「奇跡の優勝」を成し遂げたメンバーの一人。献身的なプレーでチームに大きく貢献しました。
  • 吉田麻也: サウサンプトンで長年ディフェンスラインを支え、キャプテンも務めました。

現在プレミアリーグでプレーする日本人選手

近年、プレミアリーグに挑戦する日本人選手は増えており、2024-25シーズンも複数の選手が世界最高峰の舞台で奮闘しています。

  • 遠藤航(リヴァプール): 日本代表キャプテン。中盤の守備的なポジションで、そのボール奪取能力と対人の強さは世界トップクラスです。
  • 三笘薫(ブライトン): ドリブルを武器に世界中のDFを驚かせています。彼のサイドからの突破は、チームの大きな得点源となっています。
  • 鎌田大地(クリスタル・パレス): 高い技術と戦術眼を誇る攻撃的MF。チャンスメイク能力に長けています。
  • 高井幸大(トッテナム): 若きディフェンダーで、今後の成長が期待されています。
  • 田中碧(リーズ・ユナイテッド): 中盤でのパス能力とゲームメイクに定評があります。

日本人選手がプレミアリーグで成功するための課題

世界最高峰のリーグで日本人選手がコンスタントに活躍するためには、いくつかの課題も存在します。

最も大きな壁は、やはり「フィジカルの強さ」と「プレーの速さ」です。 プレミアリーグは、他のリーグに比べて選手同士の接触が激しく、攻守の切り替えが非常に速いのが特徴です。 この環境で当たり負けしない強靭な肉体と、瞬時の判断力、そしてプレーのスピードに適応することが不可欠です。

また、言語や文化の違い、厳しいポジション争いといったピッチ外の課題を乗り越える精神的な強さも求められます。しかし、近年活躍する選手たちは、技術の高さに加え、こうした課題を克服するフィジカルやメンタリティも兼ね備えており、今後のさらなる飛躍が期待されています。

世界180以上の国と地域で放送!グローバルな人気

プレミアリーグの魅力は、ピッチ上のプレーだけにとどまりません。その人気は世界中に広がり、巨大な経済効果を生み出しています。ここでは、プレミアリーグがいかにグローバルな存在であるかを見ていきましょう。

驚異的な放映権料とその仕組み

プレミアリーグの経済的な成功を支えているのが、天文学的な金額にのぼる放映権料です。 リーグは世界中の放送局と契約を結び、その収入は2025-26シーズンからの契約で過去最大の1兆2800億円に達するとも言われています。

特筆すべきは、この莫大な放映権収入の分配方法です。

  • 収入の50%は、20クラブに平等に分配されます。
  • 25%は、そのシーズンのリーグ最終順位に応じて分配されます。
  • 残りの25%は、テレビで放送される試合数に応じて分配されます。

この公平な分配システムにより、下位クラブでもある程度の資金を得ることができ、戦力格差が極端に広がるのを防いでいます。これが、リーグ全体の競争力を維持し、魅力的な試合を生み出す要因の一つとなっています。

各国での視聴方法と人気の理由

プレミアリーグは、国連加盟国のうち、ごく一部を除く188カ国で放送されています。 この世界的なリーチが、グローバルな人気を不動のものにしています。

日本でも、動画配信サービスなどを通じて全試合を視聴することが可能です。多くの国で視聴できることに加え、各クラブが積極的に世界中の国々でプレシーズンマッチを行ったり、多言語でSNS発信をしたりすることで、各国のファンとの結びつきを強めています。

また、試合時間がアジアやアメリカのファンも比較的視聴しやすい時間帯に設定されることがあるのも、世界的な人気を後押しする要因の一つと言えるでしょう。

プレミアリーグが世界経済に与える影響

プレミアリーグは単なるサッカーリーグではなく、一つの巨大な産業とも言えます。2019-20シーズンには、イギリス経済に約1兆1900億円もの貢献をしたというレポートもあります。

この経済効果は、放映権料やチケット収入だけでなく、以下のような多岐にわたる要素から生まれています。

  • 雇用創出: リーグや各クラブは、選手やスタッフだけでなく、スタジアム運営、メディア、マーチャンダイジングなど、数多くの雇用を生み出しています。
  • 観光: 試合観戦のためにイギリスを訪れる外国人観光客も多く、宿泊施設や飲食店など、周辺の観光産業にも大きな利益をもたらします。
  • スポンサーシップ: 世界的な企業がプレミアリーグや各クラブのスポンサーとなることで、莫大な資金が動きます。

このように、プレミアリーグはサッカーというスポーツの枠を超え、開催国であるイギリス、さらには世界経済全体にも大きな影響を与えるグローバルなコンテンツなのです。

まとめ:サッカー プレミアリーグは多様な国々が織りなす最高の舞台

今回は、「サッカー プレミアリーグ 国」というキーワードを軸に、世界最高峰リーグの魅力に迫りました。

  • プレミアリーグはイングランドのトップリーグですが、ウェールズのクラブが参加することもあります。
  • 所属選手の国籍は非常に多様で、世界114以上の国と地域から選手が集まった実績があります。
  • その背景には、莫大な放映権料に支えられた圧倒的な資金力と、それによって生まれる高いレベルの競争環境があります。
  • ヨーロッパ、南米、アフリカ、アジアなど、あらゆる大陸のスター選手が歴史を彩ってきました。
  • 香川真司選手や岡崎慎司選手といったレジェンドから、遠藤航選手や三笘薫選手といった現役選手まで、日本人選手もこの大舞台で輝きを放っています。
  • 人気は世界中に広がり、188の国と地域で放送されるなど、経済的にも大きな影響力を持っています。

プレミアリーグの最大の魅力は、このように様々な国の文化やプレースタイルが混ざり合い、予測不能なドラマを生み出すところにあります。この記事をきっかけに、ぜひ特定のクラブや出身国の選手に注目して、プレミアリーグの試合を観戦してみてはいかがでしょうか。きっと、その奥深い魅力に引き込まれるはずです。

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