サッカーが強い県はどこ?ランキングや強豪エリアを徹底紹介

サッカーが強い県はどこ?ランキングや強豪エリアを徹底紹介
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「サッカー強い県」と聞いて、みなさんはどの地域を思い浮かべるでしょうか?かつて「王国」と呼ばれた静岡県や埼玉県、あるいは最近の高校サッカーで圧倒的な強さを見せる青森県など、世代によってイメージはさまざまかもしれません。

実は「サッカーが強い」と言っても、高校サッカーの優勝回数を見るのか、プロ選手(Jリーガー)の出身数を見るのかによって、その顔ぶれは大きく変わってきます。この記事では、さまざまなデータや歴史的な背景をもとに、日本のサッカー強豪県をわかりやすく解説します。

サッカー強い県とは?評価の基準はいろいろ

一口に「サッカーが強い県」と言っても、その定義は一つではありません。たとえば、お正月の風物詩である高校サッカー選手権で優勝している県をイメージする人もいれば、日本代表選手を多く輩出している県を思い浮かべる人もいるでしょう。

高校サッカーの優勝回数で見るとき

高校サッカー選手権の歴史は古く、戦前から現在に至るまで多くのドラマが生まれてきました。この大会での優勝回数は、その県がいかに長く高校生年代の強化に力を入れてきたかを示す一つの指標になります。歴史的な積み重ねがある県は、今でも「古豪」としてリスペクトされています。

一方で、最近の大会結果だけを見ると、特定の高校が強烈なリーダーシップを発揮して、その県の評価を一気に押し上げているケースも見られます。歴史と現在の勢い、どちらを重視するかで見え方は変わってきます。

Jリーガーの出身数で見るとき

プロサッカー選手、つまりJリーガーの出身地データも重要な指標です。これは、その地域で幼少期からどのような育成環境が整っているかを反映しています。Jリーグクラブの下部組織(ユース)が充実している都市部や、少年サッカー団が盛んな地域からは、多くのプロ選手が誕生しています。

人口が多い都市部は当然有利になりますが、人口比で見ると意外な地方が健闘していることもあります。プロ選手を多く輩出している県は、それだけ指導者の質が高く、子供たちがサッカーに打ち込める環境があると言えるでしょう。

「サッカー御三家」と呼ばれる伝統的な強豪県

日本のサッカー界には、古くから「御三家」と呼ばれる地域があります。一般的には静岡県、埼玉県、広島県を指すことが多く、これらの県はJリーグができる前からサッカーが盛んで、多くの名選手や指導者を輩出してきました。

特に広島県は戦後のサッカー復興を支え、静岡県と埼玉県は高校サッカー全盛期に激しいライバル争いを繰り広げました。こうした歴史的背景を知っておくと、現在の勢力図もより深く理解できるようになります。伝統ある地域には、今も根強いサッカー文化が息づいています。

※「御三家」の定義には諸説あり、企業チーム(古河・三菱・日立)を指す場合もありますが、地域としてはこの3県が挙げられることが一般的です。

高校サッカー選手権の歴代優勝回数ランキング

ここでは、全国高校サッカー選手権大会の優勝回数(都道府県別)を見ていきましょう。長い歴史の中で積み上げられた数字は、その地域のサッカー熱の高さを物語っています。意外な県が上位にランクインしていることにも注目です。

圧倒的な実績を誇る兵庫県

データ上で優勝回数ランキングのトップに立つのは兵庫県です。これは主に戦前の記録が大きく影響しています。大会創設期に圧倒的な強さを誇った「御影師範」などの活躍があり、通算優勝回数で他県をリードしています。

もちろん過去の栄光だけではありません。近年でも滝川第二高校が全国制覇を成し遂げるなど、兵庫県は強豪校がひしめく激戦区です。ヴィッセル神戸というJリーグ王者の存在もあり、育成年代のレベルは依然として高い水準を保っています。

「サッカー王国」静岡県の黄金時代と現在

「高校サッカーといえば静岡」というイメージを持つ人は多いでしょう。優勝回数ランキングでも常に上位に位置し、藤枝東、清水東、静岡学園、清水商業(現・清水桜が丘)といった名門校が全国のファンを魅了してきました。

特に昭和から平成初期にかけては、静岡県勢が決勝に進むことが当たり前のような時代がありました。近年は他県の台頭により絶対的な優勝候補とは言えない年も増えましたが、静岡学園がテクニカルなサッカーで優勝するなど、「王国」のプライドは健在です。

激戦区!埼玉・千葉・東京の関東勢

首都圏エリアは高校サッカーのレベルが非常に高く、優勝回数でも上位を占めています。埼玉県は武南や浦和勢の活躍で歴史的な実績があり、千葉県は市立船橋と流通経済大柏という二大巨頭が全国タイトルを争い続けています。

東京都は帝京高校がかつて一時代を築きました。現在は国学院久我山や関東第一など、技術の高いチームが多く出てきています。このエリアは人口も多く、優秀な選手が集まりやすいため、予選を勝ち抜くこと自体が全国大会上位進出と同等の難易度と言われることもあります。

九州の雄、長崎県や福岡県の実力

九州もサッカー熱が高い地域です。特に長崎県は、名将・小嶺忠敏監督が率いた国見高校が戦後最多タイとなる6度の優勝を誇り、一時代を築きました。丸刈りの選手たちがひたむきに走る姿は、高校サッカーの象徴的なシーンとして語り継がれています。

福岡県では東福岡高校が「赤い彗星」の異名で知られ、圧倒的な攻撃力で全国制覇を成し遂げています。最近では飯塚高校なども力をつけており、福岡県全体のレベルアップが進んでいます。九州勢はフィジカルと技術を兼ね備えたチームが多いのが特徴です。

Jリーガー輩出数が多い県はどこ?

次に、プロサッカー選手(Jリーガー)の出身地ランキングを見てみましょう。高校サッカーとは異なり、Jリーグクラブのアカデミー(下部組織)の存在や、地域の人口規模が数字に大きく影響してきます。

東京都がトップクラスの理由

最新のデータでは、東京都がJリーガー輩出数でトップクラスを維持しています。これには明確な理由があります。まず圧倒的な人口の多さ、そしてFC東京や東京ヴェルディ、FC町田ゼルビアといったJクラブが複数存在し、育成組織が充実している点です。

また、街クラブ(地域のクラブチーム)の数も非常に多く、子供たちが自分に合ったチームを選びやすい環境があります。交通の便も良いため、高いレベルを求めて遠くの強豪クラブに通うことも可能です。こうした環境が、多くのプロ選手を生み出す土壌となっています。

神奈川県・埼玉県の育成環境

東京都に続くのが神奈川県と埼玉県です。神奈川県には横浜F・マリノス、川崎フロンターレ、横浜FC、湘南ベルマーレと多くのJクラブが集中しており、日常的にレベルの高い試合が行われています。三笘薫選手や久保建英選手(川崎ユース出身)のような世界的な選手もこのエリアから巣立っています。

埼玉県も浦和レッズと大宮アルディージャという強力なクラブがあり、育成年代のリーグ戦も整備されています。両県とも「サッカーをするのが当たり前」という文化が根付いており、公園やグラウンドでボールを蹴る子供たちの姿が日常風景となっています。

大阪府など関西勢の勢い

西日本で最も多くのJリーガーを輩出しているのが大阪府です。ガンバ大阪とセレッソ大阪という、育成に定評のある2つのビッグクラブが牽引しています。特にガンバ大阪ユースやセレッソ大阪ユースは、毎年のようにトップチームへ選手を昇格させています。

また、興國高校のように、Jリーグクラブのアカデミーではなく高校の部活動から多くのプロ選手を送り出す学校も増えています。関西特有の「個の技術」を重視する指導方針が、プロの世界で通用する選手を育てていると言えるでしょう。

九州や東北の貢献度

九州では福岡県が大都市圏として多くの選手を輩出していますが、大分県や鹿児島県も人口規模に対して高いプロ輩出率を誇ります。特に大分トリニータの下部組織は優秀な選手を多く育ててきました。

東北では、やはり青森県の存在感が光ります。青森山田高校出身のJリーガーが激増しており、彼らがプロの世界で即戦力として活躍することで、地域の評価をさらに高めています。地方であっても、確かな指導と環境があればプロ選手は育つことが証明されています。

「サッカー王国」と呼ばれる地域とその理由

ここでは、特定の県につけられた「サッカー王国」という称号について深掘りします。なぜそう呼ばれるようになったのか、その背景には深い歴史と地域全体の取り組みがありました。

静岡県が「王国」と呼ばれる歴史的背景

静岡県が「サッカー王国」と呼ばれる最大の理由は、少年サッカーの普及が全国に先駆けて行われたことです。昭和40年代から地域全体で少年団の活動が活発化し、「子供が生まれたらボールを与える」と言われるほどの文化が醸成されました。

この底辺の広さが、高校サッカーでの圧倒的な強さや、数多くの日本代表選手の輩出につながりました。三浦知良選手や長谷部誠選手など、日本サッカー界を象徴するレジェンドたちもこの静岡の土壌から生まれています。

現在でも静岡県内ではテレビで高校サッカー予選が全試合放送されるなど、県民の関心度は非常に高いものがあります。

埼玉県も負けていない!浦和レッズと育成

埼玉県もまた、「王国」の称号にふさわしい地域です。古くは浦和高校、浦和南高校などが全国を席巻し、「静岡か埼玉か」と言われる時代を作りました。この地域の特徴は、指導者同士のネットワークが強く、技術指導のレベルが高いことです。

Jリーグ開幕後は、浦和レッズがアジア王者になるなど地域の象徴として君臨しています。熱狂的なサポーター文化も埼玉県のサッカー熱を支える重要な要素であり、スタジアムの雰囲気や街中のサッカーへの関心度は日本一と言っても過言ではありません。

広島県など、かつての強豪地域の伝統

広島県は、戦後の日本サッカーを支えた「御三家」の一つです。東洋工業(現・サンフレッチェ広島)が日本リーグで圧倒的な強さを誇った歴史があり、高校年代でも広島国泰寺や広島皆実などが全国制覇を経験しています。

広島のサッカーは技術とパスワークを重視するスタイルが伝統です。サンフレッチェ広島のアカデミーもこの伝統を受け継ぎ、優秀な選手を育て続けています。派手さはなくとも、堅実で質の高いサッカー文化が根付いている地域です。

最近急成長している「新・サッカー強豪県」

伝統的な強豪県だけでなく、近年急速に力をつけている「新興勢力」も見逃せません。高校サッカーの勢力図は2000年代以降、大きく塗り替えられつつあります。

青森山田一強時代を築く青森県

現代の高校サッカーを語る上で外せないのが青森県です。以前は雪国というハンデがありましたが、青森山田高校が雪上練習や室内施設、フィジカルトレーニングを徹底的に強化したことで、全国トップの実力を身につけました。

その強さは圧倒的で、プレミアリーグ(高校年代最高峰のリーグ)でもJリーグユースチームを相手に優勝争いを演じるほどです。柴崎岳選手をはじめ多くの代表クラスを輩出しており、今や「最も勝つのが難しい県代表」の一つとなっています。

九州の新たな育成拠点、熊本や鹿児島

九州では、熊本県の大津高校が公立高校ながら驚異的な強さを見せています。「公立の雄」と呼ばれ、恵まれた練習環境と質の高い指導で、私立の強豪校と互角以上に渡り合っています。プロ選手も数多く輩出しており、育成モデルとして全国から注目されています。

鹿児島県の神村学園も近年メキメキと頭角を現しています。テクニックに優れた選手を育て、毎年のように全国大会で上位に進出。福田師王選手のような海外で活躍する若手も出てきており、九州南部の新たなサッカー拠点となっています。

岡山県など中国地方の台頭

中国地方では岡山県の変化が著しいです。岡山学芸館高校が全国高校サッカー選手権で初優勝を果たしたことは、記憶に新しいニュースでしょう。作陽高校などの伝統校と切磋琢磨することで、県全体のレベルが底上げされました。

また、米子北高校を擁する鳥取県も、堅守速攻のスタイルで全国大会の常連となっており、ベスト4や準優勝などの好成績を残しています。かつては「サッカー不毛の地」と言われたエリアも、今では全国屈指の激戦区へと変貌を遂げています。

福島県や群馬県の安定感

北関東や東北南部でも新たな強豪が定着しています。福島県の尚志高校は、卓越したテクニックを持つ選手を育て、全国大会で何度も上位に進出しています。Jリーグクラブの内定選手を複数出すことも珍しくありません。

群馬県の前橋育英高校は、「タイガーブラック」のユニフォームで知られる名門となり、悲願の初優勝以降も安定して強いチームを作り続けています。これらの高校に憧れて県外から選手が集まる好循環が生まれており、今後もしばらくはこの強さが続くでしょう。

まとめ:サッカー強い県は時代とともに変化している

まとめ
まとめ

ここまで「サッカー強い県」について、いろいろな角度から見てきました。今回の内容を整理します。

・評価基準の違い
高校サッカーの成績、Jリーガーの数、歴史的背景など、何を重視するかで順位は変わります。

・伝統の強豪
静岡県、埼玉県、兵庫県などは、長い歴史と実績を持つ「サッカーどころ」として今も健在です。

・プロ選手の多さ
東京都や神奈川県などの首都圏は、人口の多さと育成環境の充実により、多くのJリーガーを生み出しています。

・新興勢力の台頭
青森県(青森山田)や熊本県(大津)、岡山県など、特定の強豪校が牽引する形で新たな「強い県」が生まれています。

かつては「西高東低」や「静岡一強」と言われた時代もありましたが、現在は人工芝グラウンドの普及や指導情報の共有が進み、どの地域からでも全国優勝を狙える時代になりました。

「サッカー強い県」のランキングは、これからも年ごとにドラマチックに変わっていくことでしょう。自分の住んでいる県や応援している地域の現状を知ることで、サッカー観戦がより一層楽しくなるはずです。

 

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