J1残留ライン 2024年の結果は?勝ち点ボーダーと降格チームを徹底解説

Jリーグ徹底解説

2024年の明治安田J1リーグは、シーズンを通して熾烈な優勝争いとともに、例年以上に過酷な「J1残留争い」が繰り広げられました。20クラブ体制となり、降格枠が「3」に増えた今シーズン、最終節まで多くのチームが気の抜けない状況に置かれ、ファン・サポーターは固唾をのんで戦況を見守ったことでしょう。

この記事では、「J1残留ライン」をキーワードに、2024シーズンは最終的に勝ち点いくつが残留のボーダーラインになったのか、そしてどのクラブが涙をのんだのか、実際の結果を基に詳しく振り返ります。来シーズンのJ1を占う上でも、この激闘の記録をぜひ参考にしてください。

2024年のJ1残留ラインと最終結果

2024シーズンは20クラブに増加したことで、J2へ降格する枠も拡大されました。まずは、今季のレギュレーションと最終的な降格チームを確認しましょう。

降格枠は「3」、自動降格のみの厳しいシーズン

2024シーズンのレギュレーションでは、年間順位の下位3クラブ(18位、19位、20位)がJ2へ自動降格することが定められていました。 2023シーズンは降格が1チームのみだったため、非常に厳しい条件での戦いとなりました。

かつて導入されていたJ1参入プレーオフ(入れ替え戦)も実施されないため、リーグ戦の最終順位がそのまま来季の運命を決める、まさにサバイバルレースでした。

最終的に降格となった3チーム

激しい残留争いの末、2024シーズンでJ2リーグへの降格が決まったのは以下の3チームです。

順位 チーム名 最終勝ち点 試合数 得失点差
18位 ジュビロ磐田 38 38 10 8 20 -21
19位 北海道コンサドーレ札幌 37 38 9 10 19 -23
20位 サガン鳥栖 35 38 10 5 23 -20

サガン鳥栖は第34節、北海道コンサドーレ札幌は第37節、そしてジュビロ磐田は最終節までもつれ込みましたが、一歩及ばず降格となりました。

勝ち点が並んだ場合の順位決定方法

もし複数のチームが同じ勝ち点でシーズンを終えた場合、順位は以下の優先順位で決定されます。

  1. 得失点差
  2. 総得点数
  3. 当該チーム間の対戦成績(勝ち点、得失点差、総得点数)
  4. 反則ポイント
  5. 抽選

今シーズンも最終盤まで勝ち点が近いチームが多く、得失点差のわずかな違いが順位を左右する場面も見られました。

決定!2024年の残留ボーダーラインは勝ち点「41」だった

シーズンを通してファンが最も気にしたであろう「残留ボーダーライン」。2024年の最終結果から、その具体的な数字が見えてきました。

明暗を分けた17位と18位の勝ち点差

2024シーズンのJ1残留とJ2降格の境界線は、17位の柏レイソル18位のジュビロ磐田の間で引かれました。
  • 17位 柏レイソル: 勝ち点 41
  • 18位 ジュビロ磐田: 勝ち点 38

最終的に、柏レイソルが勝ち点41で残留を決め、ジュビロ磐田が勝ち点38で降格となったため、実質的な2024年のJ1残留ラインは「勝ち点41」だったと言えます。16位のアルビレックス新潟は勝ち点42だったため、まさに勝ち点1差の中に複数のチームがひしめく大混戦でした。

事前予想「勝ち点40」は妥当だったか?

シーズン前やシーズン中、多くのメディアや専門家が残留の目安として「勝ち点40」を挙げていました。 結果的に、勝ち点41の柏レイソルが残留し、40に届かなかった磐田(38)、札幌(37)、鳥栖(35)が降格したことを見ると、この「勝ち点40」という予測は非常に的を射たものだったと言えるでしょう。

試合数が38に増えたことで、より多くの勝ち点が必要になると考えられていましたが、まさにその通りの結果となりました。

過去のデータと比較する2024年のボーダーライン

J1が18チーム制(全34試合)だった時代と比較すると、試合数が4試合増えた分、ボーダーラインも上昇する傾向にあります。

過去には勝ち点30台後半で残留できたシーズンも多くありましたが、2018年には柏レイソルが勝ち点39で降格した例もあります。20チーム制となり、下位に勝ち点が分散しにくくなったことも、ボーダーラインが40点台に乗った一因かもしれません。

2024年シーズンの残留争いを振り返る

今シーズンの残留争いは、最終節まで複数のチームが絡む大混戦でした。その激闘の軌跡をいくつかのポイントで振り返ります。

終盤戦の直接対決が明暗を分けた

残留争いにおいて「勝ち点6」の価値があると言われる直接対決。シーズン終盤、残留圏を争うチーム同士の対戦はまさに天王山となりました。

特に、最終盤に下位チーム同士の対戦が数多く組まれており、一つの勝利が順位を大きく動かす要因となりました。例えば、サガン鳥栖は残留争いのライバルである京都との直接対決に敗れたことが、降格決定の大きな一因となりました。 逆に、残留を決めた柏レイソルやアルビレックス新潟は、こうした下位チームとの直接対決で着実に勝ち点を積み重ねることができたのが大きかったと言えるでしょう。

苦しみながらも最後に意地を見せたチーム

17位で残留を決めた柏レイソルは、シーズンを通して苦しい戦いが続きましたが、最後の数試合で粘り強さを見せ、貴重な勝ち点を獲得しました。最終的な勝ち点は41と、決して余裕のある数字ではありませんでしたが、1年間戦い抜いた経験が最後に活きた形です。

また、16位のアルビレックス新潟(勝ち点42)や15位の湘南ベルマーレ(勝ち点45)も、シーズン中盤には降格圏に近づく時期もありましたが、終盤戦で持ち直し、自力で残留を勝ち取りました。

降格チームに共通した課題

残念ながらJ2へ降格することになった3チームですが、シーズンを通して共通の課題も見られました。

ジュビロ磐田(勝ち点38)、北海道コンサドーレ札幌(勝ち点37)、サガン鳥栖(勝ち点35)の3チームは、いずれも年間失点数がリーグワーストクラスの「68」や「66」でした。 攻撃面で健闘する試合はあったものの、守備の安定感を欠き、僅差の試合を落としたり、大量失点で敗れたりするケースが目立ちました。J1という厳しい舞台で戦い抜くには、攻守のバランスがいかに重要であるかを改めて示す結果となりました。

来シーズン(2025年)のJ1リーグに向けて

2024年の激闘は幕を閉じましたが、戦いはすでに2025年に向けて始まっています。最後に、来シーズンの展望に少しだけ触れておきましょう。

J2から昇格してくる新たな力

2025シーズンは、J2リーグから新たに3チームがJ1の舞台に挑戦します。2024年のJ2リーグを勝ち抜いたのは、清水エスパルス(優勝)、横浜FC(2位)、そしてJ1昇格プレーオフを制したV・ファーレン長崎です。

これらのチームが、J1の勢力図にどのような変化をもたらすのか、新たなライバル関係が生まれるのか、今から楽しみです。

J2へ降格したチームの再起

今回降格となったジュビロ磐田、北海道コンサドーレ札幌、サガン鳥栖は、1年でのJ1復帰を目指すことになります。J2もまた厳しいリーグであり、簡単な道のりではありません。

チームをどのように再建し、J1復帰への道を歩むのか。3チームの今後の動向にも注目が集まります。

2025年の残留争いの行方

来シーズンも、レギュレーションに変更がなければ20チーム制で下位3チームが自動降格となります。つまり、2024年と同様の過酷なサバイバルレースが繰り広げられることが予想されます。

昇格チームの健闘、既存チームの巻き返しなど、様々な要素が絡み合い、来年もまた最終節まで目の離せない残留争いとなるでしょう。

まとめ:2024年のJ1残留ラインは「勝ち点41」、歴史に残る大混戦

2024年のJ1残留争いを振り返りました。この記事の要点を改めてまとめます。

20クラブ制となり、下位3クラブが自動降格という厳しい条件で行われた2024シーズン。最終的にJ2へ降格したのはジュビロ磐田、北海道コンサドーレ札幌、サガン鳥栖の3クラブでした。 そして、残留と降格の明暗を分けた実質的なボーダーラインは、17位・柏レイソルの勝ち点41という結果になりました。

シーズン前の予想通り「勝ち点40」が一つの大きな目安となり、それをわずかに上回る攻防が最終盤まで続いた、まさに歴史に残る大混戦のシーズンでした。この結果が、来シーズンのJ1リーグにどのような影響を与えるのか、引き続き注目していきましょう。

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