オウンゴール記録は誰が持っている?世界と日本の不名誉な記録を徹底調査

オウンゴール記録は誰が持っている?世界と日本の不名誉な記録を徹底調査
オウンゴール記録は誰が持っている?世界と日本の不名誉な記録を徹底調査
サッカー豆知識

サッカーを観戦していると、思わぬ形でボールが自陣のゴールに入ってしまう「オウンゴール」を目にすることがあります。応援しているチームに起きるとショックですが、実はこのオウンゴール記録を誰が持っているのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

プレミアリーグやJリーグといった主要な大会では、長年守備の要として活躍した選手ほど、出場試合数の多さゆえに記録を残してしまう傾向があります。本記事では、世界的に有名な最多記録から、1試合で起きた信じられない珍記録までを詳しく解説します。

サッカーの歴史に刻まれた不名誉ながらも興味深いデータの数々を知ることで、試合の見方が少し変わるかもしれません。それでは、具体的な数字とともに、記録の保持者たちを見ていきましょう。

  1. オウンゴール記録は誰が最多?プレミアリーグとJリーグのワースト記録
    1. プレミアリーグ最多記録保持者:リチャード・ダン
    2. Jリーグにおける歴代ランキングと主な記録保持者
    3. 現役選手で記録更新の可能性があるのは誰か
  2. 1試合で最も多くオウンゴールを決めた不運な選手たち
    1. 1試合3得点?スタン・ファン・デン・バイスの悲劇
    2. 女子サッカーでの記録:メーカイラ・ムーアのハットトリック
    3. 歴史に残る大量得点試合:マダガスカルでの149得点騒動
  3. ワールドカップの舞台で生まれたオウンゴールにまつわる記録
    1. 1大会での最多記録:2018年ロシア大会の異変
    2. 史上最速の記録:キックオフからわずか数分での失点
    3. 開催国として、または決勝戦での痛恨のミス
  4. チームとしての不名誉な記録:シーズン最多や連続記録を調査
    1. 欧州主要リーグにおけるチーム最多記録
    2. 連続試合での発生や特定の対戦カードでの傾向
    3. 失点に占める割合が高いチームの背景
  5. なぜ起こる?オウンゴールが発生しやすい状況と記録が生まれる理由
    1. ディフェンダーの宿命?クリアミスが起こる物理的要因
    2. 近代サッカーのスピードアップと戦術的な影響
    3. 記録に残らない「幻のオウンゴール」の定義とは
  6. まとめ:オウンゴールの記録は誰の手に?記憶に残る選手たち

オウンゴール記録は誰が最多?プレミアリーグとJリーグのワースト記録

オウンゴールの最多記録を語る上で、まず避けて通れないのが世界最高峰のリーグであるイングランド・プレミアリーグです。激しいプレッシングとスピード感あふれる展開が多いこのリーグでは、守備陣が対応を誤りゴールを割ってしまう場面が少なくありません。

また、日本のJリーグにおいても、リーグの歴史が積み重なるにつれていくつかの不名誉な記録が生まれています。ここでは、それぞれのリーグにおける歴代最多記録保持者を紹介していきます。長く活躍する選手ほど、こうした記録に名前が載りやすいという側面も併せて確認してみましょう。

プレミアリーグ最多記録保持者:リチャード・ダン

プレミアリーグの歴史において、最も多くのオウンゴールを記録してしまった選手は、元アイルランド代表のリチャード・ダン氏です。彼はセンターバックとしてマンチェスター・シティやアストン・ヴィラなどで長く活躍しましたが、通算で10回ものオウンゴールを記録しています。

この数字だけを見るとミスが多い選手のように思えるかもしれませんが、実はリチャード・ダン氏は非常に優れたディフェンダーでした。彼はプレミアリーグで通算431試合に出場しており、その屈強なフィジカルを活かした守備でチームを支え続けてきた功労者でもあります。

守備の機会が多ければ多いほど、またピンチの場面で体を投げ出す回数が増えるほど、不運にも自陣のネットを揺らしてしまう確率は高まります。彼の記録は、長年にわたってリーグの第一線で戦い続け、絶えず危機を未然に防ごうとした証とも言えるのかもしれません。

Jリーグにおける歴代ランキングと主な記録保持者

日本のJリーグに目を向けると、1人で突出した二桁の大台に乗っているような選手はいませんが、複数の選手が上位に名を連ねています。歴代最多記録として知られているのは、元日本代表の森岡隆三氏や中澤佑二氏といった、名だたるレジェンド級のディフェンダーたちです。

彼らは通算で5〜6回程度のオウンゴールを記録していますが、リチャード・ダン氏と同様に、その出場試合数は非常に膨大です。特に中澤佑二氏は鉄人として知られ、守備の要として数え切れないほどのピンチを救ってきました。その長いキャリアの中で数回発生したミスが、記録として残っている状態です。

Jリーグ公式サイトなどのスタッツを確認すると、特定のシーズンに集中して発生することは少なく、多くの場合は数年に一度のペースで積み重なっています。このように、Jリーグの記録を見ても「名ディフェンダーほど記録に残りやすい」という共通点が見て取れます。

現役選手で記録更新の可能性があるのは誰か

現役の選手で、リチャード・ダンの持つ10回という記録に迫っている選手は限られています。かつてリヴァプールで活躍したジェイミー・キャラガー氏も通算7回と上位にいましたが、すでに引退しています。現役で上位にいるのは、長年プレミアリーグでプレーするベテラン勢です。

例えば、元マンチェスター・ユナイテッドのジョニー・エヴァンス選手などが、通算で6回前後の記録を持っています。彼は今なお高いレベルでプレーを続けているため、今後の展開次第では記録が動く可能性もゼロではありません。しかし、近年の守備戦術の進化により、単純なミスは減る傾向にあります。

また、若手選手がこの記録を塗り替えるには、少なくとも10年以上トップリーグでレギュラーを張り続ける必要があります。不名誉な記録ではありますが、それを達成できるだけの継続性と信頼を得ている選手はそう多くないため、今後もリチャード・ダンの記録は長く残る可能性があります。

【プレミアリーグのオウンゴール通算ランキング】

1位:リチャード・ダン(10回)

2位:ジェイミー・キャラガー(7回)

2位:フェデリコ・フェルナンデス(7回)

2位:フィル・ジャギエルカ(7回)

2位:ジョニー・エヴァンス(7回)

1試合で最も多くオウンゴールを決めた不運な選手たち

通算記録も驚きですが、世界には「わずか1試合」で複数のオウンゴールを献上してしまったという、さらに不運な出来事が存在します。これは選手個人の調子だけではなく、不運なボールの跳ね返りや、チーム全体の浮き足立った雰囲気が影響することが多いです。

通常、1試合に1回でもオウンゴールをすれば大きなニュースになりますが、過去にはそれを超える衝撃的なケースがいくつか報告されています。ここでは、ギネス級とも言える1試合あたりの珍記録について、詳しく掘り下げていきましょう。

1試合3得点?スタン・ファン・デン・バイスの悲劇

世界で最も有名な「1試合におけるオウンゴール記録」として語り継がれているのが、ベルギーリーグでの出来事です。1995-96シーズン、ゲルミナル・エケレンに所属していたスタン・ファン・デン・バイス選手は、アンデルレヒト戦で驚くべき記録を作りました。

なんと彼はこの1試合で3回もオウンゴールを記録してしまったのです。サッカーにおいて3得点を挙げることは「ハットトリック」として賞賛されますが、すべて自陣のゴールに入れてしまったというのは、まさに悪夢のような出来事と言わざるを得ません。

試合の結果は2-3でアンデルレヒトが勝利しましたが、アンデルレヒト側は自力で1点も取ることなく、相手選手のミスだけで勝利を手にしたことになります。この記録は公式戦における珍記録として、今なおサッカーファンの間で語り草となっています。

女子サッカーでの記録:メーカイラ・ムーアのハットトリック

女子サッカーの世界でも、2022年に驚愕のニュースが駆け巡りました。国際親善大会「シービリーブスカップ」のニュージーランド対アメリカ戦において、ニュージーランド代表のDFメーカイラ・ムーア選手が、前半だけで3つのオウンゴールを記録したのです。

さらに驚くべきは、そのゴールの形です。1点目は右足、2点目は頭、3点目は左足という、いわゆる「パーフェクト・ハットトリック」を自陣のゴールで達成してしまいました。強豪アメリカの激しい攻撃を食い止めようとした結果ですが、非常に残酷な結末となりました。

彼女は前半40分に交代を告げられ、ピッチを去る際には涙を浮かべていました。しかし、その後世界中のファンや選手から励ましのメッセージが送られたことも話題となりました。トップレベルの舞台でも、こうした不運が重なることがあるという象徴的な事例です。

歴史に残る大量得点試合:マダガスカルでの149得点騒動

個人のミスではなく、意図的な行動によって生まれた「1試合最多記録」も存在します。2002年にマダガスカルの国内リーグで行われた「ASアデマ対SOレミルヌ」の試合では、なんと149対0というスコアが記録されました。

この149点はすべてSOレミルヌの選手たちが自陣のゴールに蹴り込んだものです。これは前の試合での審判の判定に抗議するために行われたボイコット行為の一種でした。選手たちはキックオフのたびに自陣へボールを運び、ゴールを繰り返したのです。

当然ながら、これはスポーツマンシップに反する行為として後に厳しい処分が下されました。ギネス世界記録にも「1試合における最多得点」として掲載されましたが、オウンゴールによるものという非常に特殊で後味の悪い記録となっています。

スタン・ファン・デン・バイス氏の3失点の記録については、近年の再調査により「実際には彼が直接触れていないものも含まれているのではないか」という議論もありますが、依然として世界で最も有名な記録の一つとして定着しています。

ワールドカップの舞台で生まれたオウンゴールにまつわる記録

サッカー界最大の祭典であるFIFAワールドカップ(W杯)でも、数多くのオウンゴールが生まれてきました。世界の注目が集まる大舞台でのミスは、選手のキャリアを大きく左右することもあり、他の大会とは比較にならないほどのプレッシャーがかかります。

近年の大会ではビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の導入や、判定基準の明確化により、記録の扱いも厳格になっています。過去の大会を振り返ると、1つの大会で驚くほど多くのオウンゴールが発生した例や、開始早々の電撃的な記録が見つかります。

1大会での最多記録:2018年ロシア大会の異変

ワールドカップ史上、最も多くのオウンゴールが生まれたのは2018年のロシア大会です。この大会では、全試合を通じて合計で12個ものオウンゴールが記録されました。それまでの最多記録は1998年フランス大会の6個だったので、一気に倍増したことになります。

この急増の背景には、いくつかの要因が考えられています。一つはセットプレーの重要性が増し、ゴール前に鋭いボールが供給される機会が増えたことです。守備側がクリアしようとしたボールが、わずかな接触でコースを変えてゴールに入る場面が頻発しました。

また、この大会から本格導入されたVARの影響も無視できません。それまでは「攻撃側のシュート」とみなされていたものが、映像による詳細な確認によって「守備側の足に当たってコースが変わった」と正確に判定されるようになったことも、数字を押し上げた要因と言われています。

史上最速の記録:キックオフからわずか数分での失点

ワールドカップの歴史において、最も早い時間帯に記録されたオウンゴールは、2014年ブラジル大会のアルゼンチン対ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で生まれました。ボスニア・ヘルツェゴビナのセアド・コラシナツ選手が記録したものです。

試合開始からわずか2分8秒、フリーキックからのこぼれ球が彼の足に当たり、そのままゴールへと吸い込まれてしまいました。これは大会初出場のボスニア・ヘルツェゴビナにとって非常に痛い先制献上となり、そのまま試合の流れを決定づけてしまいました。

立ち上がりの集中力が求められる時間帯でのミスは、チーム全体のプランを崩してしまいます。大舞台での緊張感が、思わぬ形でのスピード記録を生んでしまった例と言えるでしょう。これに次ぐ記録としては、2006年大会でのパラグアイ代表ガマーラ選手による3分台の記録などがあります。

開催国として、または決勝戦での痛恨のミス

精神的なダメージが最も大きいと言えるのが、決勝戦や開催国の試合での記録です。2018年ロシア大会の決勝、フランス対クロアチア戦では、クロアチアのマリオ・マンジュキッチ選手がセットプレーの守備でオウンゴールを喫してしまいました。

ワールドカップの決勝戦という究極の舞台でオウンゴールが記録されたのは、これが大会史上初めてのことでした。マンジュキッチ選手はこの試合の後半に相手ゴールでも得点を挙げましたが、先制点を与えてしまったという事実は大きな話題となりました。

また、2014年ブラジル大会の開幕戦では、開催国ブラジルのDFマルセロ選手が大会第1号となるオウンゴールを記録しています。自国開催の大きな期待の中で起きたこの出来事は、スタジアム全体を一時沈黙させました。幸いにもチームは逆転勝利を収めましたが、歴史に深く刻まれる1点となりました。

ワールドカップにおけるオウンゴールの判定は、FIFA(国際サッカー連盟)の技術研究グループによって最終決定されます。シュートが枠内に飛んでいたか、あるいは守備側の接触がなければ入っていなかったかなどが細かく分析されます。

チームとしての不名誉な記録:シーズン最多や連続記録を調査

個人の記録だけでなく、チーム全体としてオウンゴールが多いというケースも存在します。特定のシーズンに守備が崩壊してしまったり、不運が重なったりすることで、チーム合計の数字が跳ね上がることがあります。これは戦術的な問題や、選手同士の連携不足が原因となることが多いです。

ここでは、欧州の主要リーグや歴史的なデータを基に、チーム単位での記録に焦点を当ててみましょう。特定のチームがなぜこれほどの記録を作ってしまったのか、その背景を探ると興味深い事実が見えてきます。

欧州主要リーグにおけるチーム最多記録

プレミアリーグにおいて、1シーズンで最も多くのオウンゴールを献上したチームの記録は5回前後となっています。複数のチームがこの記録を持っていますが、例えば2011-12シーズンのスウォンジー・シティなどが挙げられます。

昇格直後のチームや、残留争いに巻き込まれているチームは、自陣に押し込まれる時間が長くなるため、結果としてゴール前での混戦が増えます。そうした状況下では、ディフェンダーが懸命にクリアしようとしたボールが味方に当たってしまうなどの事故が起きやすくなります。

また、1シーズンで5回という数字は、平均して数試合に1回は自滅している計算になります。これは守備陣の連携ミスだけでなく、ゴールキーパーとディフェンダーのコミュニケーション不足が深刻な状態にあることを示唆しており、降格の大きな要因となることも少なくありません。

連続試合での発生や特定の対戦カードでの傾向

非常に珍しいケースですが、2試合連続で同じ選手がオウンゴールを記録したり、チームとして3試合連続で自爆してしまったりする記録も存在します。こうした連続記録が生まれるときは、チーム全体に強い負の連鎖や、極度の緊張状態が生じていることが多いです。

また、特定の対戦カードでオウンゴールが発生しやすいという不思議なデータもあります。例えば、リヴァプールとトッテナムの対戦では、一時期非常に多くのオウンゴールが生まれていました。これは両チームの攻撃的なスタイルが、相手のミスを誘発しやすい状況を作っていたと考えられます。

プレッシングが速く、低い弾道の鋭いクロスを多用するチームを相手にすると、守備側は「触らなければ失点、触ってもオウンゴールのリスク」という究極の選択を迫られます。こうした戦術的な相性が、特定のチームの記録を押し上げる要因になります。

失点に占める割合が高いチームの背景

チーム全体の総失点のうち、オウンゴールが占める割合が異常に高いケースもあります。これは守備の強固なチームであっても、稀に発生する「不運な事故」によって失点してしまう場合に見られます。逆に、守備が脆いチームでは、オウンゴール以外のミスによる失点の方が圧倒的に多くなります。

興味深いのは、強豪チームが下位チームを相手にしている際、焦りからオウンゴールを誘発されるケースです。格下相手に攻め込みながらも得点が奪えず、カウンター一発で慌てて戻ったディフェンダーが自陣に入れてしまうというパターンは、サッカーにおいて決して珍しくありません。

このように、チーム記録としてのオウンゴールは、単なるスキルの欠如だけではなく、精神的なプレッシャーや戦術的なパワーバランスが色濃く反映されるデータと言えます。記録を見直すことで、当時のチーム状況を推測することができます。

リーグ シーズン チーム名 オウンゴール数
プレミアリーグ 2011-12 スウォンジー 5回
プレミアリーグ 2013-14 サンダーランド 6回
J1リーグ 2009 大宮アルディージャ 5回

なぜ起こる?オウンゴールが発生しやすい状況と記録が生まれる理由

そもそも、なぜこれほどまでに多くの記録が生まれるのでしょうか。プロのトッププレイヤーであれば、自陣のゴールにボールを入れるようなミスはそう簡単に起こさないはずです。しかし、現代サッカーの進化に伴い、オウンゴールが発生する確率はむしろ高まっている側面もあります。

記録が生まれる背景には、個人の技術的な問題だけではなく、物理的な要因や戦術的な変化が複雑に絡み合っています。ここでは、なぜ不名誉な記録が作られてしまうのか、そのメカニズムについて考察していきます。サッカーの質的な変化が記録にどう影響しているかを見てみましょう。

ディフェンダーの宿命?クリアミスが起こる物理的要因

オウンゴールの多くは、ゴール前の決定的なピンチを阻止しようとするディフェンダーの足から生まれます。相手のクロスボールやシュートに対して、コンマ数秒の判断で足を伸ばした結果、ボールの芯を捉えきれずに角度が変わってしまうのが主な原因です。

特にゴールキーパーとディフェンダーの間に通される「嫌なボール」は、ディフェンダーにとって最も対応が難しいものです。触らなければ後ろの攻撃側に押し込まれ、触れば自陣ゴールに向かってしまう。こうした極限の選択を常に迫られるのがディフェンダーというポジションです。

また、雨天時のスリッピーなピッチや、強風などの気象条件も記録に寄与します。ボールが想定外の変化をしたり、足元で跳ねたりすることで、普段なら正確にクリアできる選手であってもコントロールを失います。こうした物理的な不運の積み重ねが、長期的な記録へとつながっていきます。

近代サッカーのスピードアップと戦術的な影響

記録を誰が持っているかを語る上で欠かせない視点が、サッカーの「高速化」です。近年のサッカーは走行距離やスプリント回数が増加しており、攻守の切り替えが非常に速くなっています。それに伴い、ボール自体のスピードや回転数も向上しています。

速いクロスボールに対して、走りながら対応する場合、体の向きを制御するのは非常に困難です。また、相手を背負いながらの守備では、ボールを注視する余裕が奪われます。戦術的に「低くて速いクロス」がトレンドとなった時期には、それに比例してオウンゴールの数も増加しました。

さらに、シュートブロックの技術が向上したことも影響しています。ディフェンダーがコースを限定するために体を投げ出す場面が増えたため、シュートが足に当たってループ気味にゴールへ吸い込まれるようなシーンが増えました。これはディフェンダーが果敢にプレーしている証拠でもあります。

記録に残らない「幻のオウンゴール」の定義とは

記録の上では「シュート」とされているものの、実質的にはオウンゴールに近いものも多く存在します。逆に、明らかなミスに見えても記録上は「相手の得点」になるケースもあります。この違いは、シュートが「枠内に飛んでいたかどうか」によって決まります。

もし攻撃側のシュートがもともとゴールの枠に向かっていた場合、それがディフェンダーに当たって入ったとしても、シュートを打った選手の得点として記録されます。一方で、枠を外れていたシュートがディフェンダーの足に当たって入った場合は、オウンゴールとなります。

このルールがあるため、記録上の数字が必ずしもミスを正確に反映しているわけではありません。例えば、枠内のシュートをなんとか防ごうとした結果として記録に残ることもあれば、決定的なミスをしても相手選手の得点として処理されることもあります。こうしたルールの境界線が、記録の数値を左右しています。

まとめ:オウンゴールの記録は誰の手に?記憶に残る選手たち

まとめ
まとめ

オウンゴールの記録について、プレミアリーグからワールドカップまで幅広く振り返ってきました。結論として、プレミアリーグ最多記録を持つリチャード・ダン氏のように、記録の保持者の多くはチームから長年信頼され続けた名ディフェンダーたちです。

1試合で3得点という不運なハットトリックを記録したスタン・ファン・デン・バイス選手やメーカイラ・ムーア選手の事例も、サッカーというスポーツが持つ予測不能な一面を象徴しています。また、ワールドカップの舞台での記録は、プレッシャーの大きさを物語るデータでもありました。

オウンゴールは不名誉な記録として扱われがちですが、それは常にゴール前で体を張り続け、ピンチを救おうと戦った証でもあります。今後サッカーを観戦する際は、こうした記録を誰が持っているのか、そしてなぜそれが起きたのかという背景に注目してみると、より深くゲームを楽しめるはずです。

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