サッカー観戦のチケットを取ったものの、「3層席って、ちゃんと試合が見えるのかな…」と不安に思っていませんか?特に、広大な国立競技場の3層席となると、ピッチまでの距離が気になりますよね。
しかし、ご安心ください。国立競技場の3層席には、他の階層にはない魅力がたくさん詰まっています。この記事では、国立競技場の3層席からの見え方について、サッカー観戦を想定して徹底的に解説します。
3層席ならではのメリットやデメリット、どの座席を選べばより楽しめるのか、そして観戦をさらに快適にするための持ち物まで、あなたの疑問や不安を解消するための情報を網羅しました。この記事を読めば、3層席でのサッカー観戦が待ち遠しくなること間違いなしです。
国立競技場3層席からの見え方を徹底解説!
国立競技場の座席は、大きく分けて1層、2層、3層の3つの階層で構成されています。 その中でも3層席は最も高い位置にあり、初めて訪れる方はその高さに驚くかもしれません。しかし、その高さこそが3層席ならではの魅力でもあります。ここでは、3層席からの具体的な見え方について、様々な角度から詳しく解説していきます。
ピッチ全体を見渡せるパノラマビュー
3層席の最大の魅力は、なんといってもピッチ全体を一度に見渡せることです。 1層席のように視線が低くないため、選手たちのフォーメーションや戦術的な動き、ボールを持っていない選手のオフ・ザ・ボールの動きまで、まるで戦術ボードを見ているかのように俯瞰して楽しむことができます。
応援しているチームがどのようにボールを動かし、相手の守備を崩していくのか。あるいは、守備の際にどのような陣形を組んで相手の攻撃を防いでいるのか。そうしたチーム全体の動きを把握できるのは、3層席ならではの醍醐味です。スタジアムの壮大なスケール感も相まって、圧巻の景色の中で試合を堪能できます。
選手の識別は可能?肉眼での見え方
「3層席だと選手が豆粒みたいに見えるんじゃないの?」という心配をされる方は多いですが、結論から言うと選手の背番号や特徴的な髪型などでの識別は十分に可能です。もちろん、1層席のように選手の表情までくっきりと見るのは難しいですが、誰がボールを持っているのか、誰がどこに走っているのかが分からなくなるということはありません。
ただし、視力に自信がない方や、より選手の細かい動きを追いたい方は、後述する双眼鏡を持っていくと観戦の楽しさが格段にアップします。ゴール前の攻防や、好きな選手のプレーをピンポイントで追いかけたい時には、双眼鏡が非常に役立ちます。
傾斜が急で見やすい!前の人が気にならない設計
国立競技場のスタンドは、上の階層にいくほど傾斜が急になる「すり鉢状」の構造になっています。 具体的な傾斜角度は、1層目が20度、2層目が29度、そして3層目は最も急な34度に設計されています。
この急な傾斜のおかげで、前の人の頭が視界に入りにくく、ピッチを非常に見やすいのが大きな特徴です。 特に小柄な方や子供連れの方にとっては、前の人を気にせずに観戦に集中できるのは嬉しいポイントでしょう。ただし、傾斜が急な分、階段の上り下りには注意が必要です。各座席の前には手すりが設置されているので、移動の際は利用すると安心です。
階層 | 傾斜角度 | 特徴 |
---|---|---|
1層目 | 20度 | ピッチに近いが、前の人が視界に入りやすい場合も。 |
2層目 | 29度 | 1層目と3層目の中間的な見え方。 |
3層目 | 34度 | 傾斜が最も急で、前の人が気にならずピッチ全体を見渡せる。 |
3層席でサッカー観戦するメリット・デメリット
どんな座席にも良い点と少し気になる点があるものです。ここでは、国立競技場の3層席でサッカー観戦をする際のメリットとデメリットを正直にご紹介します。これらを理解しておくことで、より自分に合った観戦スタイルを見つけることができます。
メリット1:サッカーの戦術を深く理解できる
前述の通り、3層席からはピッチ全体を俯瞰できるため、チーム全体の戦術や選手の動きが一目瞭然です。 監督がどのような意図で選手を配置し、試合をコントロールしようとしているのかを考察しながら観戦する楽しみがあります。
例えば、サイドバックが高い位置を取ることで、相手の守備陣形にどのような変化が生まれるのか。あるいは、ボランチの選手がどのスペースを埋めることで、相手の攻撃の芽を摘んでいるのか。テレビ中継ではなかなか映し出されない、ボールがないところでの駆け引きまで見ることができるのは、サッカー通にとってはたまらない魅力でしょう。試合を多角的に捉え、より深くサッカーを理解したい方には最適な環境です。
メリット2:スタジアムの一体感と美しい景色
3層席はスタジアムの最も高い位置にあるため、約6万人が作り出す応援の熱気や一体感をダイレクトに感じることができます。 特にゴール裏のサポーターが作り出すコレオグラフィー(人文字や絵)の全景を見ることができるのは、3層席ならではの特権です。
また、試合前の夕暮れ時や、ナイター照明に照らされた緑のピッチは息をのむほどの美しさです。試合観戦だけでなく、スタジアム全体の雰囲気や美しい景観を楽しめるのも、3層席の大きなメリットと言えるでしょう。 静かに観戦したい方にとっても、比較的落ち着いた雰囲気で試合に集中できるエリアが見つかりやすいです。
デメリット1:選手との距離が遠い
やはり最大のデメリットは、ピッチまでの物理的な距離が遠いことです。 選手の表情や筋肉の動き、ボールを蹴る音といった、1層席ならではの臨場感を味わうのは難しいでしょう。 選手の細かなプレーや表情を間近で見たいという方にとっては、少し物足りなさを感じるかもしれません。
このデメリットを補うために、双眼鏡の持参を強くおすすめします。双眼鏡があれば、遠いと感じる距離をカバーし、選手の表情や細かなボールタッチまでしっかりと確認することができます。
デメリット2:上層階への移動と混雑
3層席にたどり着くまでには、多くの階段やエスカレーターを上る必要があります。そのため、試合開始直前やハーフタイム、試合終了後は移動する人で混雑しがちです。特に、トイレや売店は長蛇の列ができることも予想されます。
また、帰りの際も一斉に人が動き出すため、規制退場が行われることもあります。アナウンスに従い、焦らずに行動しましょう。
【目的別】国立競技場3層席のおすすめ座席はここ!
同じ3層席でも、どのエリアに座るかによって見える景色や楽しみ方は大きく変わります。ここでは、「メインスタンド」「バックスタンド」「ゴール裏」の3つのエリアに分けて、それぞれの特徴と、どのような観戦目的の人におすすめかをご紹介します。
じっくり試合を分析したいなら「メインスタンド/バックスタンド」
メインスタンドやバックスタンドの中央寄りの席は、ピッチ全体を均等に見渡せるため、試合観戦に最も適したエリアと言えます。 選手交代の様子や監督の指示なども見やすく、テレビ中継に近い視点で落ち着いて観戦したい方におすすめです。
特に、フォーメーションの動きや戦術的な駆け引きをじっくりと分析したい方には最高のロケーションです。どちらのチームが優勢なのか、試合の流れがどう変化しているのかを客観的に捉えることができます。チケット価格はゴール裏に比べて高めに設定されていることが多いですが、その分の価値は十分にあります。
スタジアムの一体感を味わいたいなら「ゴール裏」
ゴール裏は、最も熱狂的なサポーターが集まるエリアです。応援の中心地であり、チャント(応援歌)を歌い、手拍子をし、チームを鼓舞する熱気を肌で感じることができます。
3層席のゴール裏は、1層席ほどの熱狂の渦中というよりは、その一体感を少し引いた視点から楽しめるのが特徴です。サポーターが作り出す壮大なコレオグラフィーの全景を見下ろせるのは、このエリアならではの特権です。 試合の結果だけでなく、応援そのものに参加し、スタジアムの一体感を存分に味わいたいという方には、ゴール裏がおすすめです。
意外な穴場?「コーナー付近」の座席
メインスタンドやバックスタンドの中でも、コーナーフラッグに近い「コーナー付近」の座席は、意外な穴場かもしれません。中央の席に比べてピッチは少し斜めから見ることになりますが、その分、コーナーキックやサイドからの攻撃の駆け引きを間近の角度から楽しむことができます。
セットプレーの際に選手たちがどのように動き、マークを外そうとしているのか。あるいは、サイドを駆け上がる選手のスピード感など、特定のプレーに焦点を当てて観戦したい場合には面白い視点を提供してくれます。チケット価格も中央の席よりは比較的リーズナisブルな傾向にあるため、コストを抑えつつも試合全体を見渡したいという方には良い選択肢となるでしょう。
3層席での観戦を120%楽しむための持ち物リスト
3層席での観戦をより快適で楽しいものにするために、ぜひ持って行きたいアイテムをご紹介します。事前の準備をしっかりして、最高の観戦体験にしましょう。
【必須級】双眼鏡で選手の表情も逃さない!
3層席でのサッカー観戦において、双眼鏡は必須アイテムと言っても過言ではありません。 ピッチ全体を見渡せるのが3層席の魅力ですが、やはり選手の細かい表情やプレーのディテールまでは肉眼では追いかけにくいのが正直なところです。
双眼鏡があれば、お気に入りの選手のプレーをアップで追いかけたり、ゴール前の緊迫した場面での選手の表情を確認したりと、観戦の解像度が格段に上がります。倍率としては、8倍〜12倍程度のものが、手ブレも少なく使いやすいでしょう。 防振機能付きのものだと、さらに快適に選手の動きを追うことができます。
快適さアップ!クッションやブランケット
国立競技場の座席はプラスチック製のため、長時間座っているとお尻が痛くなってしまうことがあります。特に冬場の観戦では、座席が冷たく感じられることも。そんな時に役立つのが携帯用のクッションです。小さく折りたためるタイプのものを選べば、荷物にもなりません。
また、3層席は高所にあるため、地上に比べて風が強く、体感温度が低いことがあります。特に春先や秋口のナイトゲームでは、思った以上に冷え込むことも。ブランケットや羽織れる上着を一枚持っていくと、温度調節ができて快適に過ごせます。
雨や日差し対策も忘れずに
国立競技場の屋根は観客席を覆うように設計されていますが、3層席の前方の席は、風向きや雨の強さによっては濡れてしまう可能性があります。念のためレインコートやポンチョを用意しておくと安心です。傘は後ろの人の視界を遮ってしまうため、スタジアム内での使用は原則として禁止されています。
逆に、デーゲームの場合は日差し対策も重要です。屋根の影になる座席もありますが、時間帯によっては直射日光が当たることも。帽子やサングラス、日焼け止めなどで対策をしておきましょう。
まとめ:国立競技場3層席からの見え方を再確認し、最高の観戦を!
今回は、国立競技場の3層席からの見え方について、サッカー観戦を想定して詳しく解説しました。最後に、記事の要点を振り返ってみましょう。
- 見え方: 3層席はピッチ全体を見渡せるパノラマビューが魅力。急な傾斜のおかげで前の人も気になりにくい設計です。
- メリット: サッカーの戦術を深く理解でき、スタジアム全体の一体感を味わえます。
- デメリット: 選手との距離が遠いことや、上層階への移動に時間がかかる点が挙げられます。
- おすすめの座席: じっくり分析したいならメイン・バックスタンド、一体感を楽しみたいならゴール裏がおすすめです。
- 持ち物: 双眼鏡は必須級アイテム。 快適性を高めるクッションや、天候対策グッズも忘れずに。
「遠くて見えないかも」という不安は解消されたでしょうか?3層席には、他の席にはない俯瞰的な視点と、スタジアム全体の雰囲気を満喫できるという大きな魅力があります。この記事で紹介したポイントを参考に、ぜひ国立競技場の3層席で、思い出に残る最高のサッカー観戦体験をしてください。
コメント