鹿島アントラーズのホームスタジアムである「県立カシマサッカースタジアム」。 サッカー専用スタジアムならではの臨場感と、どの席からも見やすいと評判のスタジアムです。 しかし、初めて観戦に行く方や、いつもと違う席で見てみたいという方にとって、たくさんの座席の種類からどれを選べばいいか迷ってしまうこともあるでしょう。 各座席がどのような雰囲気で、ピッチがどう見えるのか、事前に知っておくだけで観戦の楽しみ方は大きく変わります。
この記事では、鹿島スタジアムの各座席からの見え方の特徴や雰囲気を、初心者の方にもわかりやすく解説します。 熱く応援したい方、じっくり試合を分析したい方、選手を間近で見たい方など、あなたの観戦スタイルにぴったりの席がきっと見つかるはずです。座席選びのポイントを押さえて、最高のサッカー観戦を体験しましょう。
鹿島スタジアムの座席からの見え方をカテゴリー別に解説
鹿島スタジアムは、Jリーグ屈指の見やすさを誇るサッカー専用スタジアムです。 観客席の傾斜がしっかりついているため、前の人の頭が気になりにくく、どの席からでもピッチ全体を快適に見渡せるのが特徴です。 ここでは、大きく分けて「メインスタンド」「バックスタンド」「ゴール裏」の3つのエリアにある主要な座席カテゴリーについて、それぞれの見え方や特徴を詳しくご紹介します。
カテゴリー1(メインスタンド中央):選手入場やベンチも見える特等席
メインスタンドの中央エリアに位置するカテゴリー1は、スタジアム全体を見渡せる最もグレードの高い指定席です。 テレビ中継に近いアングルで、ピッチ全体の選手の動きや戦術をじっくりと観察したい方におすすめです。選手入場やベンチの様子、監督の指示なども間近で見ることができ、試合のすべてを余すことなく楽しめます。 前方列は選手のプレーを間近に感じられる迫力があり、後方列はよりピッチ全体を俯瞰して見ることができます。 また、メインスタンド側はデーゲームでも日陰になることが多く、夏場の観戦でも比較的快適に過ごせるというメリットがあります。 最寄り駅やバス乗り場からも近いため、アクセス面でも便利な席と言えるでしょう。 サッカー観戦の醍醐味である臨場感と見やすさを両立したい方に最適な座席です。
カテゴリー2(バックスタンド中央):コスパに優れた見やすい良席
カテゴリー2は、メインスタンドのカテゴリー1のちょうど向かい側、バックスタンドの中央寄りに位置する指定席です。 こちらの席もピッチ全体を非常に見やすく、カテゴリー1とほぼ同じような視点から観戦できるのが大きな魅力です。 メインスタンドに比べてチケット価格が少し安く設定されているため、見やすさを重視しつつ、コストを抑えたいという方にぴったりのコストパフォーマンスに優れた席と言えるでしょう。 デーゲームでは日差しを浴びやすいですが、その分冬場は暖かく観戦できます。選手たちのダイナミックなプレーを存分に味わえるおすすめの座席です。
カテゴリー3・4・5・6(メイン・バックスタンドのゴール寄り):多様な角度から観戦
カテゴリー3・4・5・6は、メインスタンドとバックスタンドのゴールライン寄りに位置する指定席です。中央の席に比べるとピッチを少し斜めから見る形になりますが、その分コーナーキックやゴール前の攻防などを間近で体感できる迫力があります。
- カテゴリー3(メインスタンド南側):ホーム側(鹿島アントラーズ側)のゴール裏に近く、サポーターの熱い応援を肌で感じながら観戦できます。
- カテゴリー4(バックスタンド南側):カテゴリー3の向かい側で、こちらもホーム側のゴールに近い席です。
- カテゴリー5(メインスタンド北側):アウェイチーム側のベンチに近い席です。
- カテゴリー6(バックスタンド北側):アウェイ側のゴール裏に近く、アウェイサポーターの方も多く観戦されています。
これらの席は、指定席でゆっくり座って観戦したいけれど、ゴール裏の雰囲気も楽しみたいという方や、応援するチームの攻撃をより近くで見たいという方におすすめです。
サポーターズシート(ゴール裏):熱い応援の中心地
サポーターズシートは、ゴール裏に位置するエリアで、最も熱狂的な応援が繰り広げられる場所です。 鹿島アントラーズ側は南スタンド、ビジター(アウェイ)チーム側は北スタンドに設けられています。 このエリアは基本的に立ち見での応援となり、チャント(応援歌)を歌い、手拍子やタオルマフラーを掲げて選手たちを後押しします。
自由席と指定席が設けられており、自由席で良い場所を確保するには早めに来場する必要があります。 とにかく熱く応援したい、チームと一体となって戦いたいという方に最適な席です。
イースト・ウエストゾーン(2階席):スタジアム全体を俯瞰
イーストゾーン(バックスタンド側2階席)とウエストゾーン(メインスタンド側2階席)は、ピッチ全体を上から見下ろすように観戦できる自由席です。 サッカーゲームの画面のように、選手一人ひとりの動きやチーム全体のフォーメーション、戦術的な駆け引きなどを非常に把握しやすいのが特徴です。 1階席のような選手の息遣いが聞こえるほどの近さはありませんが、試合の流れをじっくりと理解したい方や、戦術分析を楽しみたい方には最高の席と言えるでしょう。 また、2階席は傾斜が急なため、前の席の人が視界を遮ることが少なく、快適な視野が確保されています。 自由席の中でも比較的席を見つけやすく、落ち着いて観戦したい方にもおすすめです。
初めての観戦におすすめの座席は?
初めて鹿島スタジアムでサッカー観戦をするなら、どの席を選べば良いか迷いますよね。観戦スタイルによっておすすめの座席は異なります。ここでは「じっくり試合を楽しみたい」「応援の雰囲気を味わいたい」「とにかく安く観戦したい」という3つのタイプ別に、初心者の方におすすめの座席をご紹介します。
じっくり試合を楽しみたいなら「バックスタンド指定席(カテゴリー2など)」
初めての観戦で、まずは試合そのものをゆっくりと楽しみたいという方には、バックスタンドの指定席がおすすめです。 特にバックスタンド中央寄りの「カテゴリー2」は、テレビ中継のような視点でピッチ全体を見渡すことができ、試合の流れが非常によくわかります。 メインスタンドに比べて料金が手頃なのも嬉しいポイントです。 指定席なので、試合開始直前にスタジアムに到着しても自分の席が確保されている安心感があります。 周囲も落ち着いて観戦している方が多いので、プレーに集中したい方や、家族連れでの観戦にもぴったりです。まずはスタジアムの雰囲気と試合展開をしっかり楽しみたい、という方に最適な選択肢です。
応援の雰囲気も楽しみたいなら「カテゴリー3・4」
「せっかくスタジアムに来たのだから、応援の熱気も感じてみたい!」という方には、ゴール裏に近いメインスタンドまたはバックスタンドの「カテゴリー3」や「カテゴリー4」がおすすめです。 これらの席は、熱狂的な応援が繰り広げられるサポーターズシートのすぐ隣に位置しています。 そのため、座ってじっくり観戦しながらも、ゴール裏から聞こえてくる迫力満点のチャントや手拍子を間近で体感できます。 ゴール前の攻防も近くで見られるため、得点シーンの興奮もより一層高まるでしょう。応援に参加するのは少しハードルが高いと感じるけれど、スタジアムならではの一体感は味わいたい、という初心者にぴったりの席です。
費用を抑えて観戦したいなら「イースト・ウエストゾーン(2階自由席)」
「とにかく一度、スタジアムでサッカー観戦を体験してみたい」という方や、観戦費用をなるべく抑えたいという学生さんなどには、2階の自由席「イーストゾーン」「ウエストゾーン」がおすすめです。 比較的安価なチケット料金設定でありながら、ピッチ全体をしっかりと見渡せるコストパフォーマンスの高い席です。 上層階からの俯瞰した眺めは、サッカーの戦術的な面白さを発見するのにも適しています。 自由席なので好きな場所に座れますが、試合開始ギリギリに行っても比較的空いている席を見つけやすいのもポイントです。まずは気軽にスタジアムの雰囲気を味わってみたいという方に、ぜひ選んでいただきたい座席です。
座席選びで気になるポイントQ&A
座席からの見え方以外にも、屋根の有無やアウェイチームの応援など、気になる点はいくつかありますよね。ここでは、鹿島スタジアムでの座席選びに関するよくある質問にお答えします。
雨に濡れない屋根のある席はどこ?
カシマスタジアムはスタジアム全体が屋根で覆われていますが、雨の強さや風向きによっては雨が吹き込んでくる席もあります。
ただし、1階の前方列やゴール裏のほとんどの席は、雨が降ると濡れてしまう可能性が高いです。 天気が心配な日は、後方の席を選ぶか、レインコートやポンチョを持参すると安心して観戦できるでしょう。
スタジアムの傾斜は?見やすい?
鹿島スタジアムは、Jリーグのスタジアムの中でも特に観客席の傾斜が急に設計されているのが特徴です。 具体的には、1層目(1階席)が約29度、2層目(2階席)が約33度の勾配となっています。 この急な傾斜のおかげで、どの席に座っても前の人の頭が気になりにくく、ピッチ全体を見渡しやすいという大きなメリットがあります。 特に後方の席からでも、手前のタッチライン際までしっかりと視界が確保されるため、ストレスなくプレーに集中できます。サッカー専用スタジアムならではの設計が、最高の観戦環境を生み出しているのです。
アウェイサポーターにおすすめの席は?
アウェイチームのサポーターの方は、観戦スタイルによって席を選ぶことができます。
- 熱く応援したい方:「ビジター専用シート」 北スタンドの下層(1階席)に設けられている、アウェイサポーター専用の応援エリアです。 ゴール裏で一体となって応援したい方に最適です。ただし、このエリアは隔離されており、他のエリアのスタジアムグルメなどを楽しむことはできません。
- 座って観戦したい・スタグルも楽しみたい方:「カテゴリー5」「カテゴリー6」など アウェイ側(北側)の指定席である「カテゴリー5(メインスタンド)」や「カテゴリー6(バックスタンド)」がおすすめです。 これらの席ではアウェイグッズを着用しての観戦が可能で、アウェイサポーターの方も多く座っています。 ビジター専用シートとは異なり、スタジアム内のコンコースを移動して、鹿島スタジアムが誇る豊富なスタジアムグルメを堪能することもできます。
観戦がもっと楽しくなる!鹿島スタジアムの魅力
鹿島スタジアムの魅力は、見やすい座席だけではありません。豊富なスタジアムグルメや、試合前後の楽しみ方など、観戦をさらに特別なものにしてくれる要素がたくさんあります。
名物グルメが豊富!スタジアムグルメ(スタグル)を楽しもう
鹿島スタジアムは、Jリーグの中でもスタジアムグルメが非常に充実していることで有名です。 約40もの売店がそれぞれ独自のメニューを提供しており、定番の「もつ煮」や「ハム焼き」は絶大な人気を誇ります。 キックオフの3時間前(平日開催は2時間前)に開場するので、早めにスタジアムに到着して、お目当てのグルメを探して歩くのも楽しみの一つです。 多くの売店で電子マネーが使えるのも便利なポイントです。 座席に着く前に、美味しいスタグルを片手に応援の準備を整えましょう。
おすすめスタグル | 特徴 |
---|---|
もつ煮 | 鹿島スタジアムの代名詞ともいえる定番グルメ。具沢山で体の芯から温まります。 |
ハム焼き | 厚切りのハムを炭火で豪快に焼き上げた一品。ジューシーで食べ応え抜群です。 |
ハラミメシ | ご飯の上にたっぷりのハラミが乗った、がっつり系の人気メニュー。 |
メロンまるごとクリームソーダ | 茨城県の名産であるメロンを贅沢に使った、見た目も楽しいスイーツドリンク。 |
アクセス方法を確認しよう
鹿島スタジアムへのアクセスは、主に車、高速バス、電車の3つの方法があります。
- 高速バス:東京駅の八重洲南口からスタジアム行きの直行バスが運行されており、最も一般的なアクセス方法です。 所要時間は約2時間です。
- 電車:JR鹿島線の「鹿島サッカースタジアム駅」が最寄り駅で、スタジアムまですぐです。 ただし、試合開催日のみの臨時駅で、本数が少ないため事前の時刻表確認が必須です。
- 車:東関東自動車道の潮来ICが最寄りです。 スタジアム周辺には公式の駐車場(事前予約制)や民間の駐車場がありますが、試合当日は混雑が予想されるため、早めの行動がおすすめです。
試合前後に立ち寄りたい周辺スポット
せっかく鹿島まで来たなら、試合観戦だけでなく周辺の観光も楽しんでみてはいかがでしょうか。スタジアムから少し足を延せば、魅力的なスポットがあります。 特におすすめなのが「鹿島神宮」です。 東国三社の一つに数えられる由緒ある神社で、勝利の神様としても知られています。 試合前に立ち寄って、アントラーズの勝利を祈願するサポーターも少なくありません。広大な境内には神の使いとされる鹿もいて、心を落ち着けるのに最適な場所です。 高速バスを利用する場合、「鹿島神宮」バス停で途中下車して参拝してからスタジアムに向かうプランも人気です。
鹿島スタジアムの座席からの見え方を理解して観戦を楽しもう
鹿島スタジアムは、どの席からでもピッチが見やすく、サッカー観戦の魅力を存分に味わえる素晴らしいスタジアムです。
- じっくり観戦派なら、ピッチ全体を見渡せるカテゴリー1・2や2階のイースト・ウエストゾーン。
- 応援の一体感も楽しみたいなら、ゴール裏に近いカテゴリー3・4。
- 熱狂の中心で応援したいならサポーターズシート。
このように、ご自身の観戦スタイルに合わせて最適な席を選ぶことができます。また、豊富なスタジアムグルメや周辺観光も合わせれば、一日中楽しめること間違いありません。 この記事を参考に、あなたにぴったりの座席を見つけて、ぜひ鹿島スタジアムでのサッカー観戦を満喫してください。
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