背番号17を背負うサッカー選手、その意味と歴代の名手たちを徹底解説!

注目選手名鑑

サッカー観戦をしていると、選手の背番号が気になったことはありませんか?エースナンバーの「10」やストライカーの「9」など、特定のイメージを持つ番号がある一方で、「17」という番号にはどのような意味が込められているのでしょうか。実はサッカーにおける背番号17は、特定のポジションを指すわけではありませんが、試合の流れを変える重要な役割を担う選手や、チームに欠かせない信頼の厚い選手が背負うことが多い、味わい深い番号なのです。

この記事では、サッカーにおける背番号17が持つ意味や役割から、この番号を背負って世界のサッカーシーンを沸かせた有名選手、そしてサッカー日本代表の背番号17の系譜まで、さまざまな角度から詳しく、そしてわかりやすく解説していきます。この記事を読めば、次にサッカーを観戦するとき、背番号17の選手に思わず注目してしまうはずです。

サッカーにおける背番号17の意味と役割

サッカーの世界において、背番号は単なる識別番号以上の意味を持つことがあります。特に「17」という数字は、どのようなイメージや役割と結びついているのでしょうか。ここでは、背番号17が持つ一般的な意味や、この番号を好んで選ぶ選手の特徴について掘り下げていきます。

11番までの番号との違い

サッカーの背番号は、もともとポジションを示すものでした。 例えば、ゴールキーパーが「1」、センターフォワードが「9」といったように、1番から11番まではスターティングメンバーのポジションを表すのが伝統的な考え方です。

一方で、12番以降の番号には、特定のポジションが定められているわけではありません。 そのため、背番号17も特定のポジションを指す番号ではなく、チームや選手によってさまざまな意味合いで使われています。 控え選手がつけることが多い番号ですが、途中出場で試合の流れを変える役割を期待される選手や、先発でも控えでも自分の仕事をきっちりこなせる、チームからの信頼が厚い選手がつける傾向にあります。

一部では、エースナンバーとされる「10」と、クリスティアーノ・ロナウド選手などの活躍で人気の高い「7」を組み合わせた番号として、密かな人気があるとも言われています。

チームの勝利を呼び込む仕事人

背番号17をつける選手には、派手さはないながらも、チームの勝利のために自分の役割を確実に遂行できる「仕事人」タイプの選手が多いのが特徴です。 試合経験が豊富で、戦術理解度が高く、監督やチームメイトから厚い信頼を寄せられている選手がこの番号を背負うことがよくあります。

例えば、守備的なミッドフィルダーとして相手の攻撃の芽を摘んだり、サイドバックとして攻守にわたって貢献したりと、目立たないながらもチームの根幹を支える重要な役割を担います。試合の流れを読み、ここぞという場面で的確なプレーを選択できるクレバーさも、背番号17の選手に共通するイメージと言えるでしょう。

ポジションの多様性

前述の通り、背番号17は特定のポジションに限定されません。そのため、ミッドフィルダーからディフェンダー、さらにはフォワードまで、さまざまなポジションの選手がこの番号を着用しています。

  • ミッドフィルダー(MF): 攻守のバランスを取るボランチや、献身的なプレーでチームに貢献するセンターハーフなど。
  • ディフェンダー(DF): 安定した守備で最終ラインを支えるセンターバックや、サイドの攻防で重要な役割を果たすサイドバック。
  • フォワード(FW): 前線からの守備やポストプレーでチームに貢献するタイプのフォワード。

このように、背番号17はポジションを問わず、チームのために汗をかける献身性と、戦術的なインテリジェンスを兼ね備えた選手に愛される番号なのです。

世界を代表する背番号17の名選手たち

サッカーの歴史を彩ってきたスター選手の中には、背番号「17」を背負い、ファンに強烈な印象を残した選手が数多く存在します。ここでは、世界最高峰の舞台で輝きを放った、背番号17の iconic な選手たちを紹介します。

ケヴィン・デ・ブライネ(ベルギー代表)

現代サッカーにおける最高のミッドフィルダーの一人と称されるケヴィン・デ・ブライネ選手は、マンチェスター・シティFCで背番号17を着用し、数々のタイトル獲得に貢献しています。

彼がマンチェスター・シティに加入した2015年当時、ベルギー代表でつけていた「7」や、以前所属していたヴォルフスブルクでの「14」はすでに他の選手が使用していました。 空いていた番号の中から「17」を選んだと本人が語っていますが、今や「デ・ブライネといえば17番」というイメージがすっかり定着しています。 彼の驚異的なパス精度、広い視野、そして強烈なシュートは、背番号17の新たな価値をサッカー界に示しました。

マレク・ハムシーク(元スロバキア代表)

イタリア・セリエAのSSCナポリで長年にわたり活躍し、クラブのレジェンドとなったマレク・ハムシーク選手も、キャリアのほとんどで背番号17を愛用した選手です。

攻守にわたってエネルギッシュなプレーを見せるミッドフィルダーで、その特徴的なモヒカンヘアーと共に、ナポリの「17番」はファンから絶大な人気を誇りました。 彼はナポリ加入当初からこの番号をつけ続け、スロバキア代表でも17番を背負い、ワールドカップやEURO(欧州選手権)といった大舞台でチームを牽引しました。

ジェローム・ボアテング(元ドイツ代表)

ドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンで10年間にわたりプレーし、多くのタイトルを獲得したディフェンダー、ジェローム・ボアテング選手も背番号17に愛着を持つ選手の一人です。

2011年にマルク・ファン・ボメル選手からこの番号を受け継ぐと、屈強なフィジカルと正確なロングフィードを武器に、バイエルン及びドイツ代表の最終ラインに君臨しました。 ハンブルガーSVやマンチェスター・シティといった他の所属クラブでも17番をつけており、彼のキャリアを象徴する番号となっています。

その他にもいる背番号17の有名選手

上記の選手以外にも、多くの名選手が背番号17を背負ってプレーしてきました。

選手名 国籍 主な所属クラブ(背番号17着用時) ポジション
ホアキン・サンチェス スペイン レアル・ベティス、バレンシアCF MF
マリオ・マンジュキッチ クロアチア ユヴェントスFC FW
ナニ ポルトガル マンチェスター・ユナイテッドFC FW

ホアキン・サンチェス選手は、キャリアの大部分で背番号17を着用したスペインのウインガーです。 マリオ・マンジュキッチ選手は、ユヴェントス時代に17番を背負い、その闘争心あふれるプレーでファンを魅了しました。 また、マンチェスター・ユナイテッドで活躍したナニ選手も、クリスティアーノ・ロナウド選手の後継者の一人と目され、背番号17でプレーしていました。

日本代表の背番号17、その歴史と系譜

ワールドカップなどの大舞台で日本中を熱くさせるサッカー日本代表。その中で、背番号「17」はどのような選手たちによって受け継がれてきたのでしょうか。ここでは、日本代表の歴史において背番号17を背負った象徴的な選手たちと、その番号が持つ意味合いの変遷を辿ります。

「ミスター17番」長谷部誠

日本代表の背番号17といえば、長谷部誠選手を思い浮かべるサッカーファンが最も多いでしょう。 2010年の南アフリカワールドカップ直前にキャプテンに任命されると、そこから2018年のロシアワールドカップまで、3大会連続でキャプテンとしてチームをまとめ上げました。

長谷部選手は日本代表デビュー当時からこの番号を着用しており、その誠実な人柄と、いかなる時もチームのために自己犠牲を厭わないプレースタイルは、まさに背番号17のイメージそのものでした。 日本代表が出場したワールドカップの試合(全21試合)のうち、20試合で背番号17をつけた選手がピッチに立っており、これは日本代表で最も出場機会の多い背番号となっています。 長谷部選手の活躍により、日本代表の17番は「キャプテンシー」と「信頼」の象徴となりました。

長谷部以前のレジェンドたち

長谷部選手がそのイメージを確立する以前にも、日本代表の背番号17は重要な選手たちによって背負われてきました。

2002年の日韓ワールドカップでは、鼻骨骨折を負いながらもフェイスガードをつけてプレーし、「バットマン」の愛称で国民的な人気を博した宮本恒靖さんが17番をつけていました。 彼のインテリジェンスあふれるディフェンスとキャプテンシーは、ベスト16進出の原動力となりました。

その他にも、屈強なフィジカルでディフェンスラインを支えた秋田豊さんや、ボランチとして中盤の守備を固めた稲本潤一選手など、各時代でチームの中心を担う選手が17番を受け継いできました。

ポスト長谷部を担う選手たち

長谷部誠選手が2018年に代表を引退した後、日本代表の背番号17は新たな世代へと受け継がれています。その代表格が、田中碧選手です。

川崎フロンターレのアカデミー出身で、正確なパスと高い戦術眼を武器に中盤の底からゲームを組み立てる田中選手は、2022年のカタールワールドカップでも17番を背負い、スペイン戦での劇的な決勝ゴールをアシストするなど、日本のベスト16進出に大きく貢献しました。 田中選手自身も日本代表では17番を背負うことが多く、長谷部選手が築いた「信頼の番号」を継承する存在として期待されています。

最近では、同じくミッドフィルダーの藤田譲瑠チマ選手なども17番を着用しており、今後もチームの心臓部を担う選手たちがこの番号を受け継いでいくことが予想されます。

主な大会 背番号17を背負った選手
1998年 W杯フランス大会 秋田豊
2002年 W杯日韓大会 宮本恒靖
2006年 W杯ドイツ大会 稲本潤一
2010年 W杯南アフリカ大会 長谷部誠
2014年 W杯ブラジル大会 長谷部誠
2018年 W杯ロシア大会 長谷部誠
2022年 W杯カタール大会 田中碧

ポジションで見る背番号17の役割

前述の通り、サッカーの背番号17は特定のポジションに固定されていません。しかし、各ポジションの選手がこの番号を背負う時、そこにはどのような役割や期待が込められているのでしょうか。ここでは、ミッドフィルダー、ディフェンダー、そしてフォワードの各ポジションにおける背番号17の役割について、より具体的に見ていきましょう。

中盤のバランサーとしてのMF

ミッドフィルダー(MF)が背番号17を着用する場合、その多くはチームの攻守のバランスを取る「バランサー」としての役割を期待されています。特に、守備的な役割を担うボランチやセンターハーフの選手がこの番号を選ぶことが多いです。

彼らの主な仕事は、相手の攻撃の芽を摘み、ボールを奪って攻撃の起点となることです。派手なドリブルやゴールで目立つことは少ないかもしれませんが、彼らの献身的なプレーなくしてチームは成り立ちません。ピッチ全体を見渡す広い視野、試合の流れを読む戦術眼、そして90分間走り続けられる豊富な運動量が求められます。

日本代表の長谷部誠選手や田中碧選手は、まさにこのタイプのミッドフィルダーであり、チームの心臓として機能することで、背番号17の価値を高めました。

守備の要としてのDF

ディフェンダー(DF)の選手、特にセンターバックが背番号17を背負うことも珍しくありません。この場合、最終ラインを統率するリーダーとしての役割が期待されます。

センターバックは、相手のエースストライカーと対峙し、ゴール前で体を張ってシュートを防ぐ最後の砦です。フィジカルの強さや対人能力はもちろんのこと、ディフェンスライン全体をコントロールし、味方に的確な指示を送るコーチング能力も不可欠です。

ドイツ代表で活躍したジェローム・ボアテング選手のように、安定した守備力に加え、後方から正確なロングフィードで攻撃の第一歩となれる選手は、チームにとって非常に貴重な存在です。また、サイドバックの選手が着用することもあり、その場合は攻守にわたる貢献が求められます。

前線の献身的なFW

フォワード(FW)の選手が背番号17を選ぶ場合、それは単なる点取り屋ではなく、チームのために献身的に働くフォワードであることを示唆していることが多いです。

例えば、最前線から相手ディフェンダーにプレッシャーをかけ、ボールを追い回すことで守備のスイッチを入れる役割を担います。また、屈強なフィジカルを活かして前線でボールを収め、味方が攻め上がる時間を作るポストプレーも重要な仕事です。

クロアチア代表のマリオ・マンジュキッチ選手は、まさにこのタイプのフォワードでした。自らゴールを決めるだけでなく、泥臭いプレーでチームの勝利に貢献する姿は、多くの監督やチームメイトから絶大な信頼を得ていました。

まとめ:サッカーの背番号17は信頼と献身の証

この記事では、サッカーにおける背番号17について、その意味や役割、そしてこの番号を背負ってきた国内外の名選手たちを詳しくご紹介しました。

背番号17は、特定のポジションを示す番号ではありませんが、チームのために汗をかき、攻守にわたって重要な役割を果たす、信頼の厚い選手が背負うことが多いことがお分かりいただけたかと思います。 派手なエースナンバーではありませんが、試合の流れを読み、チームの勝利のために献身的にプレーする「仕事人」の番号、それが背番号17なのです。

世界を見れば、現代最高峰のMFであるケヴィン・デ・ブライネ選手がその価値を新たな高みへと引き上げ、日本では長谷部誠選手がキャプテンシーの象徴としてそのイメージを確立しました。 そして今、その系譜は田中碧選手をはじめとする次世代の選手たちへと受け継がれています。

次にサッカーを観戦する機会があれば、ぜひ背番号17の選手に注目してみてください。その献身的なプレーや戦術的な動きの中に、チームの勝利に不可欠な、隠れた貢献を見つけることができるはずです。

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