2026年ワールドカップのグループF最終節で日本代表と対戦するスウェーデン代表について、最大の焦点となるのがアレクサンデル・イサクとヴィクトル・ギェケレシュの起用法であり、オランダ戦で1-5と大敗した直後だけに、グレアム・ポッター監督が強力な2トップを維持するのか、それとも中盤や守備の人数を増やすためにシステムを変更するのかが注目されます。
スウェーデンは初戦のチュニジア戦を5-1で制し、イサクとギェケレシュがそろって得点しましたが、第2戦ではオランダのサイド攻撃と素早いパス回しに守備の基準をずらされ、前半途中に5バックから4バックへ修正しなければならない難しい展開を経験しました。
ただし、オランダ戦の大敗をそのまま2トップの失敗と捉えるのは適切ではなく、むしろ日本戦では2人を同時に先発させたまま、イサクを左側へ流し、ギェケレシュを中央の基準点として残す配置変更が有力だと考えられます。
日本対スウェーデンは日本時間2026年6月26日午前8時にダラスで行われる予定であり、本稿では大会第2戦終了時点の試合内容、先発メンバー、途中修正、両ストライカーの特徴をもとに、スウェーデンが日本戦で選びそうな形と日本が注意すべき攻撃パターンを具体的に予想します。
スウェーデンは日本戦でもイサクとギェケレシュの2トップを続ける可能性が高い

現時点の本命は、イサクとギェケレシュを日本戦でもそろって先発させる形であり、選手そのものを入れ替えるより、2人の立ち位置や守備時の役割を調整する可能性が高いでしょう。
ポッター監督はチュニジア戦とオランダ戦の両方で2人を先発させており、オランダ戦の途中にはイサクを左へ移して守備の噛み合わせを修正したため、日本戦に向けてすでに別の使い方を試したとも解釈できます。
日本に勝てばスウェーデンは勝ち点6となって日本を上回れる一方、引き分けや敗戦では他組を含む順位比較が必要になるため、最終節で得点力の高い2人を同時に外す判断は取りにくい状況です。
予想の本命は2トップ継続
スウェーデンの予想スタメンを考えるうえでは、ギェケレシュとイサクが並ぶ2トップを出発点にするのが自然であり、ポッター監督がオランダ戦の5失点を理由に一方をベンチへ下げる可能性は、それほど高くないとみられます。
2人は個人でシュートまで持ち込めるだけでなく、相手センターバックを中央へ引きつけることで、ヤシン・アヤリやベンジャミン・ニグレン、アンソニー・エランガといった周囲の選手が空いたスペースへ入るための時間も作れます。
日本代表は最終ラインから丁寧にボールを運ぶ一方、攻撃時にはウイングバックやサイドの選手が高い位置を取るため、ボールを失った直後にギェケレシュとイサクを同時に走らせるカウンターはスウェーデンにとって明確な得点手段になります。
したがって、先発メンバーの名前を変えるのではなく、守備時だけイサクを左サイドへ下げる形や、ギェケレシュを1トップのように残してイサクをトップ下へ移す形を準備するほうが、得点力と守備の安定を両立しやすいでしょう。
2試合連続の先発が信頼を示している
イサクとギェケレシュはグループステージの最初の2試合にそろって先発しており、相手の力量や試合展開が大きく異なってもポッター監督が前線の組み合わせを変えなかった事実は、日本戦でも継続されると予想する重要な材料になります。
チュニジア戦ではスウェーデンが相手陣内でプレーする時間を増やせたため、2人はペナルティーエリア周辺で互いの距離を縮められましたが、オランダ戦では押し込まれる時間が長くなり、前線と中盤の間が広がる場面が目立ちました。
それでも2人はオランダ戦で交代させられず、イサクは後半に左側からエランガの得点をアシストしているため、試合が苦しくなった際にも得点へつながる個人能力を示したと評価できます。
日本戦で必要なのは2トップを解体することではなく、どちらが中央でボールを収め、どちらが中盤やサイドへ下りるのかを明確にして、守備から攻撃へ移る瞬間の距離を短くすることだと考えられます。
オランダ戦の大敗は前線だけの問題ではない
スウェーデンがオランダに1-5で敗れた最大の問題は、2トップの決定力ではなく、守備時に誰が相手のサイドバックや中盤を捕まえるのかが曖昧になり、特に自陣の右側と逆サイドの大外で数的不利を作られたことにありました。
前線の2人が中央のセンターバックへ圧力をかけても、その背後にいる中盤がオランダのボランチへ連動できなければ、簡単に前向きのパスを入れられ、ウイングバックが前へ出るのか最終ラインに残るのか判断しにくくなります。
実際にスウェーデンは前半の給水時間付近で5バックから4バックへ変更し、イサクを左側へ下げることで大外の守備を助けましたが、修正が行われた時点ですでに複数失点を喫していたため、試合全体を立て直すには遅いタイミングでした。
この経験を踏まえると、日本戦では最初から守備時の形を4-4-2または4-2-3-1に近づけ、イサクに左サイドのパスコースを限定させながら、ギェケレシュを中央に残す方法が現実的です。
チュニジア戦では2人の共存が機能した
チュニジア戦でスウェーデンが5得点を奪えた背景には、相手守備のミスだけでなく、イサクとギェケレシュが同じ場所に立ち続けず、一方がボールへ近づいたときにもう一方がセンターバックの背後を狙う関係を作れたことがあります。
ギェケレシュが相手を背負って縦パスを受けると、イサクは斜め後方や左側で次のパスを待ち、イサクが足元で受けて前を向くと、ギェケレシュはゴールへ直線的に走るため、守備側はどちらを優先して止めるべきか判断しにくくなります。
両者がそろって得点したことに加え、互いのプレーが得点場面へ結びついた点も重要であり、単に優秀なストライカーを2人並べただけではなく、異なる特徴を組み合わせる狙いが形になった試合でした。
日本はチュニジアよりも中盤でボールを管理できる可能性がありますが、高い位置で失ったボールをすぐに回収できなければ、チュニジア戦と同じように2人の縦への速さを直接受けることになります。
イサクは左寄りの自由役になりそう
日本戦でイサクに与えられそうな役割は、ペナルティーエリア内だけで待つセンターフォワードではなく、左のハーフスペースやタッチライン付近まで移動し、前を向いてドリブルやラストパスを選ぶ自由度の高いアタッカーです。
オランダ戦では4バックへの修正後にイサクが左へ下がり、守備時には相手の右サイドを意識しながら、攻撃へ移ると内側へ持ち込んでエランガの得点を作ったため、日本戦でも同様の動きを再利用する理由があります。
イサクが左へ流れると、中央にはギェケレシュが残り、相手センターバックをゴール方向へ押し下げられるため、イサクは比較的前を向きやすくなり、日本の右ウイングバックと右センターバックの間でボールを受けられます。
ただし、イサクが下がりすぎるとゴール前の人数が不足するため、アヤリや左ウイングバックが前へ出るタイミングをそろえ、イサクがパスを受けた瞬間に最低でも2人が中央へ走る設計が必要です。
| 選手 | 基本位置 | 主な役割 | 日本戦の狙い |
|---|---|---|---|
| イサク | 左ハーフスペース | 前向きの仕掛け | 右守備網の分断 |
| ギェケレシュ | 中央 | 競り合いと突破 | センターバック固定 |
| アヤリ | 2列目 | こぼれ球回収 | ミドルと再展開 |
ギェケレシュは中央の基準点を任される
ギェケレシュは日本戦でも中央に残り、長いパスを収める役割、センターバックと身体をぶつける役割、最終ラインの背後へ走る役割を同時に担う可能性が高く、スウェーデンの攻撃を前進させる基準点になります。
ポッター監督はオランダ戦前の会見で、ギェケレシュの得点力だけでなく、センターバックへ圧力をかける守備やチームのために行う仕事も高く評価しており、攻撃がうまく進まない時間帯でもピッチに残す価値を認めています。
日本のセンターバックがギェケレシュとの競り合いに集中すると、背後や横でイサクが自由になりやすく、反対にイサクの動きを警戒して最終ラインが広がれば、ギェケレシュが中央で縦パスを受ける空間が生まれます。
日本側は最初の競り合いに勝つことだけを考えるのではなく、落とされたボールを誰が拾うのか、競った選手の背後を誰が埋めるのかまで決めておかなければ、ギェケレシュの強さを連続攻撃へ変えられてしまうでしょう。
守備時は2トップの形を崩す可能性がある
スウェーデンが攻撃時にイサクとギェケレシュを前線へ並べても、守備時まで常に2人を中央へ残すとは限らず、日本のビルドアップに合わせてイサクだけを左へ下げる可変システムが予想されます。
日本が3バックでボールを持ち、両ウイングバックを高く配置した場合、スウェーデンが中央に2トップを残したまま5バックで待つと、日本のサイドにいる選手へ簡単に前向きのパスを通される恐れがあります。
そこでイサクが日本の右サイドへのパスコースを消し、ギェケレシュが中央のセンターバックやボランチへの縦パスを限定すれば、後方の選手は守る方向を予測しやすくなり、オランダ戦序盤のような迷いを減らせます。
攻撃時の登録や見た目が2トップでも、守備時にはイサクが左サイドハーフ、ギェケレシュが1トップとなるため、日本戦では選手名だけでなく、ボールを失った直後に2人がどこへ移動するかを見る必要があります。
| 局面 | 想定される形 | イサク | ギェケレシュ |
|---|---|---|---|
| 攻撃開始 | 3-5-2 | 左へ降りる | 中央で収める |
| 自陣守備 | 4-4-1-1 | 左側を管理 | 前線に残る |
| 速攻 | 2トップ | 斜めに運ぶ | 背後へ走る |
先発を変えるならイサクの配置変更が先
ポッター監督がオランダ戦から変化を加える場合も、最初の選択肢はイサクまたはギェケレシュをベンチへ下げることではなく、イサクを左ウイングやトップ下として表記し、ギェケレシュを1トップに置く形だと予想できます。
この変更ならピッチ上には両方を残したまま中盤を4人にできるため、日本のパス回しへ対応する人数を確保しつつ、ボールを奪った後にはイサクが内側へ入って実質的な2トップへ戻れます。
一方を先発から外す可能性が生じるとすれば、イサクのコンディション管理、試合前の負傷、守備を優先したい特別な事情などがある場合ですが、通常の戦術的判断だけで実行する利点は大きくありません。
- 本命は2人を並べる3-5-2
- 対抗はイサクを左へ置く4-2-3-1
- 守備時は4-4-1-1へ変化
- 一方だけの先発は低め
- 後半の3トップ化も有力
スタメン発表でイサクがFWではなくMFの列に入っていても、2トップを完全にやめたとは限らず、守備の開始位置だけを変えた可変型として見るほうが実際の狙いを理解しやすいでしょう。
日本戦で予想される2トップの動かし方

スウェーデンが2トップを維持する場合でも、チュニジア戦のように2人を常にゴール近くへ置くのではなく、日本がボールを持つ時間とスウェーデンが速攻を狙う時間に応じて、前線の高さや左右の配置を細かく変えると予想されます。
特に日本は最終ラインから相手を動かし、空いた中盤へ縦パスを通す攻撃を得意としているため、スウェーデンは無理に高い位置から追い続けるより、中央を閉じてサイドへ誘導した後にボールを奪う形を選びやすいでしょう。
その際の中心になるのが、ギェケレシュを縦パスの出口にしてイサクを斜め前へ走らせる連係であり、後半にはエランガやルーカス・ベリヴァルを加えて攻撃の速度をさらに上げる方法も考えられます。
前半はギェケレシュを基準点にする
試合の立ち上がりは、日本の守備ラインがどの高さに設定されるかを確認するため、スウェーデンがギェケレシュへ早めに長いパスを送り、競り合った後のセカンドボールを中盤が回収する攻撃を増やす可能性があります。
細かくパスをつないで日本の前線守備を外す方法もありますが、オランダ戦で後方のパス交換を狙われた経験を考えると、序盤から危険な中央でボールを失うより、前線へ運んで陣地を回復するほうが安全です。
| 時間帯 | 攻撃の狙い | 2トップの動き |
|---|---|---|
| 開始直後 | 陣地を前進 | ギェケレシュへ直送 |
| 日本保持時 | 中央を遮断 | 縦パスを限定 |
| 奪った直後 | 速攻を開始 | イサクが左から加速 |
| 押し込んだ後 | クロスを供給 | 2人が中央へ侵入 |
ギェケレシュへのロングボールが直接シュートにつながらなくても、日本の最終ラインを後ろ向きに走らせ、スウェーデンの中盤とウイングバックを前進させられれば、攻撃の準備としては成功といえます。
日本は競り合ったボールをタッチラインへ逃がすだけで終わらず、回収後の最初のパスまで確実につなぎ、スウェーデンの中盤が前へ出た背後を利用することが重要になります。
イサクは左側から数的優位を作る
イサクが左側へ移動する狙いは、単純にサイドからドリブルすることではなく、日本の右センターバック、右ウイングバック、ボランチの間に立ち、誰が対応するのかを迷わせることにあります。
日本の右ウイングバックがイサクまで下がればスウェーデンの左ウイングバックが前を向きやすくなり、右センターバックが外へ出れば中央でギェケレシュと残りのセンターバックが1対1になる可能性が高まります。
- 足元で受けて前を向く
- 左大外へ流れて幅を取る
- ギェケレシュの落としを拾う
- 右足で中央へ持ち込む
- 後方から追い越す選手を使う
日本が複数人でイサクを囲む場合は、最初からボールを奪い切ろうとせず、中央へ進ませないことを優先し、味方の戻る時間を作る守備が有効です。
イサクに左から中央へ運ばれた後で対応すると、ギェケレシュへのスルーパス、逆サイドへの展開、ミドルシュートの三つを同時に警戒しなければならないため、受ける前の段階でパスコースを限定したいところです。
後半はエランガを加えて3枚化する
日本戦が同点のまま後半へ進み、スウェーデンが勝利を必要とする状況になれば、エランガをサイドへ投入し、イサクとギェケレシュを残した3トップに近い形へ移る可能性が高まります。
オランダ戦でもエランガは途中出場から得点しており、広いスペースを走る速さと縦への積極性があるため、相手の運動量が落ちる時間帯に投入することで、2トップの周囲に不足していた推進力を加えられます。
右にエランガ、左にイサク、中央にギェケレシュを配置すれば、スウェーデンは両サイドから仕掛けられる一方、中盤の人数が減るため、日本が最初のプレスを外したときには大きなスペースを使われる危険もあります。
ポッター監督は得点が必要になる時間まで3トップ化を待ち、前半から無理に攻撃人数を増やさず、試合終盤の切り札としてエランガの速度を使う展開を選ぶと予想されます。
2トップを変更する可能性が高まる条件

2トップ継続が本命であっても、試合前のコンディションや日本の先発配置、試合中の得点状況によっては、ポッター監督が一方を下げて中盤を増やす可能性があります。
特にオランダ戦では、前線がプレスを開始しても後方が連動できず、相手のサイドバックへ自由にボールを運ばれたため、日本戦で同じ現象が起きれば早い時間帯に形を変える必要があります。
変更の有無を判断するときは、スコアだけでなく、日本の最終ラインへ圧力が届いているか、スウェーデンの中盤が前向きでボールを奪えているか、イサクの運動量が維持されているかを見ると展開を予測しやすくなります。
守備の噛み合わせが崩れたとき
日本が3バックの左右からボールを持ち出し、ボランチやシャドーへ簡単に縦パスを入れ始めた場合、スウェーデンは2トップの一方を中盤へ下げ、守備の人数を増やす可能性があります。
2人を中央へ残したままでは、日本の3人のセンターバックに対して人数が不足し、片方が外へ追えば中央の選手が空くため、後方の中盤が大きな距離を走って対応しなければなりません。
| 問題 | 想定される修正 | 残す選手 |
|---|---|---|
| 中央を使われる | トップ下を配置 | ギェケレシュ |
| 右側を崩される | イサクを左へ移動 | 2人とも維持 |
| 前線が孤立する | 中盤を押し上げる | 2人とも維持 |
| 終盤にリード | 中盤を1人追加 | 1トップ |
この場合でも、最初に交代を選ぶのではなく、イサクの開始位置を下げるだけで4-4-1-1へ変更できるため、ポッター監督は選手交代を使わずに問題を解決しようとするでしょう。
日本はスウェーデンが配置を変える前にサイドチェンジを繰り返し、2トップと中盤の間に迷いを生じさせられれば、オランダ戦序盤と似た守備のずれを引き出せます。
イサクの負荷管理を優先するとき
イサクは大会前まで負傷の影響を受けたシーズンを過ごしており、ポッター監督も大会を通じて状態が上がっていく段階だと説明しているため、日本戦では先発しても途中交代の対象になる可能性があります。
グループ最終節の後には決勝トーナメントが続くため、スウェーデンがリードを奪い、勝ち上がりが見えてきた場合は、イサクを早めに休ませて守備のできる選手を加える判断も合理的です。
- 走行距離が急激に落ちた場合
- 接触後に動きが鈍った場合
- スウェーデンがリードした場合
- 左サイドの守備を強化する場合
- 決勝トーナメントを見据える場合
反対にスウェーデンが得点を必要としている状況では、多少疲労が見えてもイサクを残し、エランガやベリヴァルを加えてチャンスの供給量を増やす可能性が高いでしょう。
先発から外して後半勝負にする方法も考えられますが、勝てばグループ上位へ入れる重要な試合であることを踏まえると、試合開始からエースの得点力を使う予想のほうが現実的です。
得失点差を守る展開になったとき
2026年大会では各グループの上位2チームに加えて成績上位の3位チームも決勝トーナメントへ進めるため、スウェーデンは日本戦の途中で他グループの状況を考慮し、無理に大量得点を狙わない判断をする可能性があります。
大会第2戦終了時点でスウェーデンは勝ち点3、得失点差は0であり、日本に敗れても3位通過の可能性が完全に消えるとは限りませんが、大差で敗れると他組との比較で不利になります。
そのため、終盤に同点または1点差の状況となった場合は、2トップの一方を下げて中盤や最終ラインを厚くし、試合を大きく壊さないことを優先する展開も考えられます。
ただし、日本に勝てば勝ち点6となってグループ上位へ入れるため、同点の段階で早々に守りへ入るとは考えにくく、現実には試合終了が近づいてから順位計算を反映した交代が行われるでしょう。
日本代表が警戒したいスウェーデンの攻撃パターン

日本がスウェーデンの2トップを抑えるためには、イサクとギェケレシュの個人能力だけを見るのではなく、2人へボールが入る前後に動く中盤、ウイングバック、途中出場選手まで含めて攻撃の連続性を断つ必要があります。
スウェーデンは長いボールを使う場面でも、単純に空中戦の勝利だけを狙っているわけではなく、競り合いの周囲へ複数の選手を集めてセカンドボールを拾い、そこから素早くゴール方向へ進みます。
また、2トップが左右を入れ替える動きやセットプレーも大きな武器になるため、日本は最終ラインの対応を固定せず、誰が競り、誰がカバーし、誰がこぼれ球を回収するのかを局面ごとに共有しておくことが重要です。
ロングボール後のセカンド回収
スウェーデンのロングボールに対して最初のヘディングで勝っても、その落下地点をアヤリや中盤の選手に拾われれば、守備陣が前へ出た直後に再び縦パスを受けるため、日本はより危険な状態で2トップと向き合うことになります。
ギェケレシュは競り合いながらボールを味方の方向へ落とせるため、日本のセンターバックが身体を当てて自由を奪うだけでなく、ボランチがその前方と後方を挟み込む準備をしなければなりません。
| 局面 | スウェーデンの狙い | 日本の対応 |
|---|---|---|
| 最初の競り合い | 中央へ落とす | 身体を密着 |
| セカンドボール | アヤリが回収 | ボランチが先回り |
| 再度の縦パス | イサクが前向き | 外側へ誘導 |
| クロス局面 | 2トップが侵入 | 逆側も確認 |
日本がボールを回収した後も、すぐ近くにスウェーデンの選手が集まっているため、無理に中央へ短いパスをつなぐと再び奪われる危険があります。
安全なサイドへ逃がす判断と、相手の中盤が前へ集まった瞬間に逆サイドへ展開する判断を使い分けることが、スウェーデンの連続攻撃を止める鍵になります。
左右を入れ替える2トップの連係
イサクが左、ギェケレシュが中央という配置が基本になっても、2人は試合中に立ち位置を入れ替える可能性があり、日本の守備者が担当する相手を固定しすぎるとマークの受け渡しが遅れます。
ギェケレシュが右側へ流れてセンターバックを引き出し、その空いた中央へイサクが斜めに走る形は、イサクのスピードとギェケレシュの身体の強さを同時に生かせる危険なパターンです。
- ギェケレシュが外へ流れる
- イサクが中央へ走る
- アヤリが2列目から入る
- 逆側のウイングバックが詰める
- エランガが背後へ加速する
日本はセンターバックが外へついていく場合に中央を誰が埋めるのかを決め、ボランチまたは逆側のセンターバックがギェケレシュの背後を通るイサクの動きを確認する必要があります。
2人の入れ替わりへ対応するために守備ラインが横へ広がりすぎると、アヤリの中央突破やミドルシュートを許すため、選手を追い続けるのではなく危険なゾーンを優先して守る判断が求められます。
セットプレー後のこぼれ球
スウェーデンは前線の2人だけでなく最終ラインにも高さと強さのある選手をそろえているため、コーナーキックや深い位置からのフリーキックでは、最初のボールと同じくらいクリア後のこぼれ球が危険になります。
イサクとギェケレシュがゴール前へ入れば日本の守備者は2人へ集中しやすくなりますが、その外側にアヤリや途中出場の選手が待ち、短いクリアを拾って再びクロスやシュートを選べます。
日本は空中戦に強い選手をゴール前へ集めるだけでなく、ペナルティーエリアの外側にも回収役を残し、クリアした後に守備ライン全体を押し上げて二次攻撃のスペースを消さなければなりません。
反対に日本がこぼれ球を先に拾えれば、スウェーデンの大型選手が前へ残った状態でカウンターを開始できるため、セットプレーを守る局面は日本にとって得点機会へ切り替えられる場面でもあります。
2トップ継続を前提に配置の変化まで見ると試合が読みやすい
スウェーデンは日本戦でもイサクとギェケレシュをそろって先発させる可能性が高く、オランダ戦の大敗を受けて一方を外すより、守備時の立ち位置と中盤との距離を修正する選択が本命です。
基本形はギェケレシュを中央の基準点にし、イサクが左側や中盤へ下りてボールを運ぶ形であり、守備時にはイサクを左サイドハーフの位置まで下げた4-4-1-1、攻撃時には再び2トップとなる可変システムが予想されます。
試合後半にスウェーデンが得点を必要とすれば、エランガを加えてイサク、ギェケレシュとの3枚で攻める可能性がある一方、リードした場合やイサクの負荷を抑えたい場合には、一方を下げて中盤を増やす展開も考えられます。
日本にとって重要なのは2人との直接対決だけではなく、ギェケレシュが競った後のセカンドボール、イサクが左から中央へ入る瞬間、両者が左右を交換した際のマークの受け渡しを整理し、スウェーデンが狙う二次攻撃まで含めて止めることです。
スタメン表に2トップと表示されるか1トップと表示されるかだけで判断せず、ボール保持時、守備時、速攻時でイサクの位置がどう変わるかを追うと、ポッター監督が日本のどこを狙っているのかが見えやすくなるでしょう。



