日本対ブラジルは2025年の再現なるか?前回とのメンバー・条件の違いから勝機を読む!

日本対ブラジルは2025年の再現なるか?前回とのメンバー・条件の違いから勝機を読む!
日本対ブラジルは2025年の再現なるか?前回とのメンバー・条件の違いから勝機を読む!
海外サッカー事情

サッカー日本代表は、2026年6月30日午前2時のFIFAワールドカップ・ラウンド32でブラジル代表と対戦することになり、2025年10月に東京で成し遂げた歴史的な3対2の逆転勝利を再び実現できるのかに注目が集まっています。

前回は日本が前半を0対2で終えながら、南野拓実、中村敬斗、上田綺世の得点によって後半だけで3点を奪いましたが、今回は親善試合ではなく、敗れれば大会を去るワールドカップのノックアウトステージであり、選手起用、試合の強度、交代の判断、時間の使い方まで大きく異なります。

日本には鈴木彩艶、堂安律、鎌田大地、上田綺世、中村敬斗ら前回の勝利を知る主力が残る一方、先制点を挙げた南野拓実が負傷で大会を欠場し、遠藤航や三笘薫も不在となっているほか、久保建英や板倉滉のコンディションにも注意が必要です。

ここでは2026年6月26日時点の情報を基準に、2025年のブラジル戦と今回のメンバー、戦術、開催条件、日程、試合の重みを比較し、日本が再び勝つために再現すべき要素と、前回の成功体験をそのまま当てはめてはいけない理由を具体的に整理します。

日本対ブラジルは2025年の再現なるか

結論からいえば、日本がブラジルに再び勝つ可能性は十分にありますが、2025年と同じように前半で2点を失い、後半の勢いだけで逆転する展開を期待するのは現実的ではありません。

前回から共通する日本の強みは、複数人で連動する守備、奪った直後の縦への速さ、左右のウイングバックを使った幅のある攻撃、交代選手が試合の流れを変えられる層の厚さであり、この部分には再現性があります。

一方で今回はブラジルが主力中心の構成で臨む可能性が高く、日本も負傷者を抱えた状態で中3日の試合に入るため、再現すべきなのはスコアの推移ではなく、後半まで走力と集中力を維持して相手の小さな乱れを得点につなげた姿勢です。

再現できるのは結果より勝ち方の原則

2025年の勝利から再現できる最大の要素は、相手の名前や前半のスコアに左右されず、自分たちの守備基準と攻撃の狙いを90分間変えなかった点であり、今回もブラジルにボールを持たれる時間が生まれても試合全体を悲観しない姿勢が重要です。

日本は前回、前半26分と32分に失点したものの、守備位置を下げ続けて耐えるだけの試合にはせず、後半開始から前線のプレス強度を高め、ブラジルの最終ラインと中盤がボールを受ける瞬間に複数人で圧力をかけました。

今回もブラジルの保持率が高くなる可能性はありますが、危険な中央への進入を制限しながら、相手の横パスや後方への戻しを合図に押し上げられれば、日本が主導権を握る時間を部分的につくれます。

ただしワールドカップの一発勝負では早い時間の2失点が致命傷になりやすいため、前回のような逆転劇を理想形とせず、まず失点を一つ以内に抑えながら後半へ入ることが現実的な勝利への出発点です。

前回は後半の圧力が流れを変えた

2025年10月14日の試合では、日本が前半を0対2で終えた後、52分に高い位置での連続した守備から南野拓実が1点を返し、62分に伊東純也のクロスから中村敬斗が同点弾を決め、71分に上田綺世がセットプレーから逆転しました。

3得点は偶然に連続したものではなく、前線からの守備、サイドの突破、クロス、空中戦、セットプレーという異なる手段から生まれており、ブラジルを倒すには一つの攻撃パターンだけに頼らないことが必要だと示しています。

時間 得点者 得点につながった要素
52分 南野拓実 高い位置での連続プレス
62分 中村敬斗 右サイド突破からのクロス
71分 上田綺世 空中戦とコーナーキック

今回も日本は上田のポストプレー、中村のゴール前への進入、堂安や伊東による右サイドの崩し、鎌田のセカンドボール回収を組み合わせ、ブラジルが守備の基準を定めにくい状況をつくる必要があります。

特に一度の決定機を逃した後も同じ攻撃を繰り返すのではなく、中央が閉じれば外側を使い、クロスを警戒されたらペナルティーエリア手前を使うように、相手の修正を見ながら攻め方を変えることが再現への条件です。

勝利を知る主力は今回も残る

前回の先発から今回のワールドカップメンバーにも入っている選手は多く、ブラジルの個人能力、ボールの動かし方、守備に切り替わる瞬間の特徴を実戦で体感していることは、日本にとって大きな心理的優位になります。

ブラジルを過度に恐れず、実際に競り合いや一対一で対抗できると理解している選手がピッチ上に複数いれば、失点や判定などの不利な出来事が起きてもチーム全体が落ち着きを失いにくくなります。

  • 鈴木彩艶のセービングと配球
  • 堂安律の右サイドでの判断
  • 鎌田大地の守備と前進
  • 上田綺世の起点と空中戦
  • 中村敬斗の得点力
  • 久保建英の局面打開
  • 佐野海舟のボール回収
  • 伊東純也の縦への速さ

ただし経験があることと同じプレーが通用することは別であり、ブラジルも前回の映像から日本のプレス開始位置やサイド攻撃を分析しているため、成功体験を持ちながらも相手の対策を一段上回る準備が求められます。

前回出場した選手を多く並べること自体を目的にせず、現在のコンディションと2026年大会で機能している組み合わせを優先したうえで、勝利経験を試合中の判断材料として使うことが理想です。

南野不在は得点設計を変える

今回の日本にとって前回との最も大きな違いの一つが、2025年の反撃の口火を切った南野拓実を負傷で欠くことであり、前線からのプレス、ペナルティーエリア内への飛び込み、こぼれ球への反応を誰が補うかが課題になります。

南野は前回、得点だけでなく、上田や鎌田とともにブラジルの後方へ圧力をかけ、相手が安全にボールを動かせない状況をつくったため、単純に別のアタッカーを同じ位置へ置くだけでは役割を完全に置き換えられません。

代案としては鎌田を高い位置で使って守備の方向を定めさせる形、前田大然のスピードでセンターバックへの時間を奪う形、堂安を内側へ移して中村や伊東が外側を取る形などが考えられます。

誰を起用する場合でも、上田だけが前線で追い回す状態になるとブラジルは容易にプレスを外せるため、二列目と中盤が連動し、どのパスを出させてから奪いに行くかを共有する必要があります。

ブラジルは前回以上の主力構成になる

2025年のブラジルは韓国戦から先発を8人変更して日本戦へ臨み、GKはウーゴ・ソウザ、最終ラインにはファブリシオ・ブルーノ、パウロ・エンリケ、カルロス・アウグスト、ルーカス・ベラウドが並びました。

中盤のカゼミロ、ブルーノ・ギマランイス、ルーカス・パケタ、前線のビニシウス・ジュニオールらは出場していたものの、チーム全体としては組み合わせを試す性格が強く、後半には複数選手をまとめて交代させています。

今回はワールドカップのノックアウトステージであるため、アリソン、マルキーニョス、ガブリエウ・マガリャンイス、ラフィーニャ、マテウス・クーニャら、その時点で状態の良い主力を並べる可能性が高く、前回より守備の安定性と攻撃の連係が高まると考えるべきです。

さらにネイマールがグループステージ最終戦で代表復帰を果たしており、先発でなくても試合終盤に局面を変える選択肢が増えているため、日本はブラジルのスタメンだけでなく交代カードまで想定して試合を設計する必要があります。

一発勝負では先に失点しない価値が高い

親善試合では監督が新しい配置や選手の組み合わせを試しやすく、失点後も長期的な強化を優先して攻撃的な選択を続けられますが、今回は90分で決着しなければ延長戦やPK戦もあるノックアウトステージです。

ブラジルは先制すればカゼミロやブルーノ・ギマランイスを中心に中盤を閉じ、ビニシウスやラフィーニャの速さを生かしたカウンターへ移行できるため、日本が追いかける展開になるほど攻撃と守備の両面で難易度が上がります。

日本は立ち上がりから無理にボールを奪いに出るのではなく、ブラジルの中盤から前線へ入る縦パスを消し、相手サイドバックやセンターバックが運ぶ方向を限定しながら、奪える場面だけ一気に人数をかける判断が必要です。

0対0の時間が長くなることを消極的と捉えず、ブラジルに焦りが生じるまで耐えたうえで、後半の交代とセットプレーに勝負を移す展開も、日本が格上を倒すための合理的な選択になります。

回復時間の差が終盤に表れる

ブラジルは日本時間6月25日にスコットランド戦を終えた一方、日本は6月26日にスウェーデン戦を戦っているため、ラウンド32までの回復期間ではブラジル側が実質的に一日以上長い条件になります。

日本はスウェーデン戦で前田大然の得点後に追いつかれ、終盤まで守備の集中を求められたほか、板倉滉が筋肉の異常を訴えて交代しており、主力の疲労と守備陣の状態は試合直前まで慎重に確認しなければなりません。

ブラジルも3試合を戦った後ではありますが、グループ首位を決めたうえで複数の交代選手を使えるため、日本が前回のように後半の運動量で相手を圧倒できるとは限りません。

森保一監督には先発11人の能力だけでなく、60分以降に投入する選手の役割まで逆算し、前田、伊東、佐野、鈴木唯人、町野修斗らを先発と交代のどちらで使えば総合的な強度が最大になるかを判断することが求められます。

前回と今回の日本代表メンバーの違い

2025年のブラジル戦と今回を比べると、GKと攻撃の中心には共通する選手が多い一方、守備陣の選択肢、負傷による欠場者、前線の組み合わせには明確な違いがあります。

前回は谷口彰悟、渡辺剛、鈴木淳之介の3バックで始めましたが、2026年大会では板倉滉、冨安健洋、伊藤洋輝、瀬古歩夢、菅原由勢らも起用され、相手に応じて3バックと4バックを使い分けられる構成です。

ただし選択肢が多いことがそのまま有利になるわけではなく、短い準備期間で連係を合わせる必要があるため、ブラジル戦では個々の実績よりも今大会で機能した組み合わせが優先される可能性があります。

前回先発との比較

2025年の先発11人のうち、鈴木彩艶、堂安律、鎌田大地、上田綺世、中村敬斗、佐野海舟、久保建英は2026年ワールドカップの登録メンバーにも入り、攻撃の基本的な特徴は引き継がれています。

一方、南野拓実は今大会を欠場し、谷口彰悟、渡辺剛、鈴木淳之介は登録されているものの、グループステージでは対戦相手や状態に応じて守備の組み合わせが変更されました。

役割 2025年の主な選手 今回の主な候補
GK 鈴木彩艶 鈴木彩艶
中央守備 谷口、渡辺、鈴木淳之介 板倉、冨安、伊藤、瀬古
中盤 佐野、鎌田 田中、佐野、鎌田
右サイド 堂安、久保、伊東 堂安、伊東、菅原
左サイド 中村 中村、前田
最前線 上田 上田、小川、町野

最も安定しているのはGK鈴木と最前線の上田を中心とする縦の軸であり、鈴木の長いキックを上田が収め、鎌田や中村がセカンドボールへ入る形はブラジルの前線プレスを回避する手段になります。

反対に最終ラインは板倉の状態や冨安の出場時間を見ながら決める必要があり、メンバーの格だけで選ぶより、90分以上を通して連係を保てる組み合わせを優先することが重要です。

欠場者の役割を分担する

今回の日本は遠藤航、三笘薫、南野拓実という異なる特徴を持つ主力を負傷で欠き、久保建英もオランダ戦で膝を痛めてチュニジア戦とスウェーデン戦を欠場したため、ブラジル戦で復帰できるかは直前の状態次第です。

遠藤が担ってきた中盤の危機管理、三笘の単独突破、南野のゴール前への進入、久保の狭い場所での創造性を一人で補える選手はいないため、複数人で仕事を分ける考え方が必要になります。

  • 田中碧の前進と展開力
  • 佐野海舟の回収力
  • 鎌田大地の守備誘導
  • 中村敬斗のゴール前進入
  • 前田大然の背後への走り
  • 堂安律の内側での創造
  • 伊東純也の縦への突破

特に中盤では田中が前へ出た際に誰がカゼミロやパケタを監視するかを明確にしなければ、日本の攻撃が終わった直後に中央を使われ、ビニシウスへ前向きのボールを届けられる危険があります。

欠場者と同じプレーを再現しようとするのではなく、現在いる選手の長所を組み合わせて異なる勝ち方をつくることが、前回より難しい条件を乗り越える方法です。

守備陣の厚みは前回より増した

2025年の日本は主力センターバックに負傷者が多く、長期離脱から復帰したばかりの谷口を中央に置き、渡辺と鈴木淳之介を組み合わせる状況でしたが、それでも後半はブラジルの攻撃を無失点に抑えました。

今回は冨安健洋と伊藤洋輝が登録され、対人守備や空中戦に強い板倉、前へ出て潰せる渡辺、カバー範囲の広い瀬古、左足で前進できる伊藤など、対戦相手に合わせた選択ができます。

ブラジルの左にビニシウスが入る場合、日本の右側にはスピードへの対応力と内側のカバー能力が必要であり、右ウイングバックが攻撃へ出た後のスペースをセンターバックとボランチで埋める連係が欠かせません。

守備の名前が豪華でもライン間が広がれば意味がないため、最終ラインを高く保つ時間と自陣で5バックをつくる時間を共有し、誰が前へ出て誰が背後を守るかを統一することが勝敗を左右します。

ブラジル代表メンバーの変化が難度を上げる

2025年のブラジルはアジア遠征の2試合目で大幅な先発変更を行いましたが、今回はグループCを首位通過したチームがベストメンバーに近い形でノックアウトステージへ入ります。

カルロ・アンチェロッティ監督の下では、個人技を前面に出すだけでなく、中盤と守備陣の距離を縮めて失点を減らし、ボールを失った直後に素早く回収する集団的な戦い方が強化されています。

日本は前回勝った相手と同じ国旗やユニフォームに向き合うものの、GK、センターバック、右ウイング、センターフォワードの構成が変わり、チームとしての安定感も高まっていると考える必要があります。

先発候補は守備の完成度が高い

2025年の先発GKはウーゴ・ソウザで、センターバックにはファブリシオ・ブルーノとルーカス・ベラウドが入りましたが、今回の主力候補にはアリソン、マルキーニョス、ガブリエウ・マガリャンイスがいます。

この組み合わせはゴール前で守る能力だけでなく、相手のプレスを見ながら短いパスと長いパスを選び、ブラジルの攻撃を後方から安定して始められる点が前回との違いです。

位置 2025年の先発 今回の有力候補
GK ウーゴ・ソウザ アリソン
中央守備 ファブリシオ、ベラウド マルキーニョス、ガブリエウ
中盤 カゼミロ、ブルーノ、パケタ カゼミロ、ブルーノ、パケタ
右攻撃 ルイス・エンリケ ラフィーニャ
中央攻撃 流動的な配置 マテウス・クーニャ
左攻撃 ビニシウス ビニシウス

日本の前線が前回と同じように高い位置でボールを奪うには、追いかける人数を増やすだけでなく、アリソンから中盤へ通るコースを消しながら、あえてサイドへ出させて狭い場所へ追い込む必要があります。

プレスを簡単に外されるとビニシウスやラフィーニャが広いスペースで前を向くため、奪い切れる場面と自陣へ戻る場面を明確に区別する判断力が求められます。

共通する中盤が対策を深めている

カゼミロ、ブルーノ・ギマランイス、ルーカス・パケタは2025年の日本戦でも先発しており、前半の2得点では日本の守備位置を動かしながら最終ラインの背後へパスを通す中心的な役割を果たしました。

同時に彼らは後半に日本のプレスを受けてボールを失い、試合を逆転された経験も持つため、今回は日本がどの位置から圧力を強めるかを理解したうえで準備してくると予想されます。

  • カゼミロの中央封鎖
  • ブルーノの配球と前進
  • パケタのライン間移動
  • ビニシウスへの早い展開
  • ラフィーニャの内側への進入
  • クーニャの連結役

日本は中盤の三人すべてを一度に捕まえようとすると守備の形を崩されるため、カゼミロからの前進を許容する代わりにブルーノとパケタへの縦パスを遮断するなど、優先順位を決める必要があります。

相手の保持を完全に止めるのではなく、ゴールへ直結しにくい場所で持たせ、中央へ入った瞬間に佐野や田中が奪う設計を徹底できるかが、日本のカウンター回数を左右します。

交代カードの質も上がっている

ブラジルには先発候補だけでなく、ネイマール、ガブリエウ・マルチネッリ、エステバンら試合の流れを変えられる攻撃的な選手がおり、延長戦まで想定するとベンチの質は大きな脅威です。

日本が60分まで無失点で進めても、ブラジルは一対一に強い選手を追加し、左右の配置を変えながら疲れた守備者を狙えるため、先発の守備だけで90分を乗り切る発想には限界があります。

日本側も伊東、前田、鈴木唯人、小川航基、町野らを途中から投入できますが、誰を入れるかより、投入後に守備の基準と攻撃の出口を失わないことが重要です。

終盤に守備者を増やしすぎると前線でボールを保持できず、ブラジルの攻撃を何度も受ける展開になるため、リードしていても上田や前田のように相手を後方へ押し戻せる選手を残す必要があります。

試合条件の違いが再現性を左右する

前回は東京スタジアムで行われた日本のホームゲームでしたが、今回はアメリカ・ヒューストンで開催されるワールドカップのラウンド32であり、観客構成、移動、開始時刻、試合方式がすべて異なります。

2025年は日本が慣れた環境で戦い、スタジアムの大部分を占める日本サポーターの後押しを受けましたが、今回はブラジルの黄色いユニフォームも多く、声援の面で明確なホーム優位を得られるとは限りません。

さらに延長戦とPK戦の可能性があるため、森保監督は90分だけでなく120分までの体力配分、交代枠、PKを任せる選手まで考えて準備する必要があります。

会場と日程は別の試合を生む

今回の試合は日本時間2026年6月30日午前2時にヒューストンスタジアムで行われ、日本はダラスでスウェーデン戦を終えてから中3日で移動と調整を行う日程になります。

ブラジルはマイアミでのスコットランド戦から移動しますが、日本より早くグループステージを終えており、疲労回復と日本対策に使える時間では優位に立ちます。

比較項目 2025年 今回
大会 国際親善試合 ワールドカップ
会場 東京スタジアム ヒューストンスタジアム
日本の立場 ホーム 中立地
決着方法 90分 延長戦・PK戦あり
日本の間隔 パラグアイ戦から中3日 スウェーデン戦から中3日
ブラジルの間隔 韓国戦から中3日 日本より長い回復時間

前回も両チームは中3日でしたが、ブラジルには韓国から日本への国際移動があり、今回はブラジルのほうが回復時間を確保しやすい点が大きな違いです。

日本は試合序盤から走力を使い切るのではなく、前半の圧力を制御し、後半に前田や伊東を投入して強度を上げるなど、時間帯ごとのエネルギー配分を前回以上に細かく設計する必要があります。

心理的な立場が逆転する

2025年の日本はブラジル相手に過去13試合で勝利がなく、失うものが少ない挑戦者として試合へ入れましたが、今回は前回勝った事実があるため、選手にもサポーターにも再勝利への期待が生まれています。

期待は自信につながる一方、早く得点しなければならないという焦りや、前回できたのだから今回も攻めれば勝てるという思い込みを生む危険もあります。

  • 前回の勝利を自信に変える
  • 同じ展開を求めない
  • 0対0を焦らない
  • 失点後も配置を崩さない
  • 判定への不満を残さない
  • 延長戦も試合計画に含める

ブラジル側には前回の敗戦を取り返す動機があり、日本のプレスやセットプレーへの警戒も高まるため、開始直後から強い圧力を受ける可能性があります。

日本は相手の感情的な反応に付き合わず、一つ一つの局面を処理しながら試合を長く保ち、ブラジルの焦りが判断の乱れへ変わる時間を待つことが重要です。

延長戦とPK戦が選手起用を変える

90分で交代選手を使い切れる親善試合と異なり、今回は延長戦へ進む可能性があるため、60分前後に攻撃的な選手を一度に投入すると、100分以降に疲労や負傷へ対応できなくなる恐れがあります。

ブラジルを相手に先制された場合でも、残り時間と交代枠を無視して攻撃人数を増やすのではなく、延長を含めてどの時間帯に最大の圧力をかけるかを判断する必要があります。

PK戦まで進めば鈴木彩艶の反応速度と存在感は日本の武器になりますが、PK戦を目指して消極的に守り続けると、ブラジルにシュートとセットプレーを重ねられるため危険です。

理想は通常の攻撃姿勢を保ちながら試合終盤まで同点圏内に残り、交代で入った選手が守備とカウンターの両方を担える状態をつくることです。

日本が再び勝つための現実的な戦い方

日本がブラジルを倒すには、ボール保持率やシュート数で上回ることより、相手に与える決定機を限定し、自分たちが得た数少ない好機を複数の選手で終わらせることが重要です。

守備ではビニシウスへの対応だけに人数を割くのではなく、ボールが彼へ届く前の中盤を制限し、攻撃では上田を孤立させず、中村、堂安、鎌田が近い距離でセカンドボールへ反応する必要があります。

前回の3得点を生んだプレス、サイド攻撃、セットプレーを今回の選手構成に合わせて組み直せれば、日本には試合を接戦へ持ち込み、終盤の一回で勝負を決める可能性があります。

ビニシウスには複数の壁をつくる

ブラジル最大の脅威はグループステージ3試合で得点を重ねたビニシウスであり、日本の右サイドが一対一だけで止めようとすると、縦への突破と内側へのドリブルを使い分けられて守備が後手に回ります。

右ウイングバックが外側を制限し、右センターバックが内側の進路を消し、ボランチがペナルティーエリア手前を埋める三段階の守備をつくることが現実的です。

局面 日本の対応 避けたい形
受ける前 パスコースを限定 前向きで受けさせる
タッチライン際 二人で挟む 不用意に飛び込む
内側への進入 ボランチが遮断 中央を空ける
ボール奪取後 逆サイドへ展開 同じ場所で失う

人数をかけて奪った後に近い選手へ短くつなぐと再び奪われる危険があるため、鈴木のキックや上田への縦パスを使い、ビニシウスが戻る前に反対側へ攻撃を展開することが効果的です。

ビニシウスを完全に無力化することを目標にせず、ゴールから遠い位置でボールを持たせ、クロスや後方へのパスを選ばせる回数を増やせれば、日本の守備は成功と評価できます。

攻撃は三つの経路を使う

日本の攻撃が中央の細かいパスだけになると、カゼミロとセンターバックの間を突破できず、ボールを失った直後にブラジルのカウンターを受けやすくなります。

上田への縦パス、堂安や伊東を使う右サイド、中村がゴール前へ入る左サイドを状況に応じて使い分け、ブラジルの守備を横にも縦にも動かすことが必要です。

  • 上田への縦パス
  • 右サイドの縦突破
  • 中村の逆サイド進入
  • 鎌田の二列目参加
  • 田中のミドルシュート
  • セットプレーの空中戦

特に中村はボールを持って長く仕掛けるだけでなく、逆サイドからのクロスに対してファーへ入り込むことで得点力を発揮するため、右側で相手を引きつける時間を意識的につくりたい選手です。

攻撃をシュートやクロスで終えれば守備へ戻る時間を確保できますが、中央で横パスを失うと最も危険な形になるため、前へ進めないときは無理をせずGKまで戻す判断も必要です。

後半の交代で強度を落とさない

前回の勝利では54分に入った伊東純也が同点弾と逆転につながるクロスを供給し、交代選手がブラジルの守備へ新しい問題を与えたことが大きな転機になりました。

今回も先発で堂安と中村を使う場合、後半に伊東と前田を投入すれば、疲れたサイドバックに対して縦の速さを追加でき、上田を残せばクロスの受け手も確保できます。

反対に前田を先発させてブラジルのビルドアップへ圧力をかけるなら、後半は小川や町野を入れて空中戦の比重を高めるなど、先発と交代を一つのセットとして考える必要があります。

交代後に攻撃的な選手ばかりが並んで中盤が空くことを避け、佐野や田中のどちらかを中央に残しながら、鎌田の位置を調整して攻守の距離を保てるかが終盤の勝負を左右します。

2025年の経験を新しい勝利へつなげる

まとめ
まとめ

日本対ブラジルで2025年の再現を目指すとき、最も大切なのは3対2というスコアや後半の逆転だけを思い出すのではなく、失点後も戦術を崩さず、前線の連動、サイドの突破、セットプレーという複数の方法で相手を追い込んだ過程を生かすことです。

今回は南野拓実、遠藤航、三笘薫が不在で、久保建英や板倉滉の状態にも不確定要素がある一方、鈴木彩艶、堂安律、鎌田大地、上田綺世、中村敬斗ら勝利を知る選手が残り、冨安健洋や伊藤洋輝など守備の選択肢も増えています。

ブラジルは前回のような大幅な先発変更を行う可能性が低く、アリソン、マルキーニョス、ガブリエウ・マガリャンイス、カゼミロ、ブルーノ・ギマランイス、ビニシウス、ラフィーニャらを軸とした完成度の高いチームになるため、日本は前半から攻め合うより、相手の決定機を抑えて試合を長く保つことが重要です。

前回と同じ試合を再現する必要はなく、0対0で後半へ入り、交代選手とセットプレーで1点を奪う形でも歴史は更新できるため、日本が再現すべきなのは展開ではなく、ブラジルを恐れずに90分以上戦い続ける強度、冷静さ、連係です。

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