サッカー観戦やプレー中、ユニフォームだけでは肌寒い季節に「上に何を着ればいいの?」と悩んでいませんか?この記事では、サッカーのユニフォームの上に着るアイテムについて、シーン別に詳しく解説します。公式試合でのルールから、スタジアムでの防寒対策、さらには普段着としてのおしゃれな着こなし方まで幅広くご紹介します。
プレーヤーもサポーターも、そしてファッションとしてユニフォームを楽しみたい方も、この記事を読めば、どんな状況でも最適な一着が見つかるはずです。あなたにぴったりのアイテムを見つけるためのヒントが満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。
サッカーユニフォームの上に着るもの:シーン別おすすめアイテム
サッカーユニフォームの上に着るものは、プレーする時、観戦する時、そして普段着として着る時で、それぞれ最適なアイテムが異なります。それぞれのシーンに合わせた服装を選ぶことで、快適性や安全性が高まり、より一層サッカーを楽しむことができます。ここでは、シーンごとにどのようなアイテムを選べば良いのかを具体的に解説していきます。
試合・練習中(プレーヤー向け)の重ね着
寒い時期のトレーニングでは、ウォーミングアップで体を温め、体が温まってきたらすぐに脱げるようなウェアが重宝します。
ピステやトレーニングジャージがその代表例です。 ピステは防風・撥水性に優れているものが多く、急な天候の変化にも対応しやすいアイテムです。一方、ジャージは伸縮性が高く、激しい動きを妨げません。 最近では、保温性と通気性を両立した高機能な素材も多く登場しています。
また、インナーとしてコンプレッションウェアを着用するのもおすすめです。体にフィットすることで筋肉のブレを抑え、パフォーマンス向上や疲労軽減の効果が期待できます。長袖のコンプレッションウェアは、防寒対策としても有効です。公式戦ではアンダーシャツの色に規定がある場合が多いので、事前にルールを確認しておきましょう。
試合観戦中(サポーター向け)の防寒ウェア
スタジアムでの試合観戦は、特に冬場や夜の試合では想像以上に冷え込みます。長時間座っていることが多いため、プレーヤー以上にしっかりとした防寒対策が必要です。
ユニフォームの上には、まずパーカーやフリースなどを重ね着し、その上にダウンジャケットやベンチコートといった保温性の高いアウターを羽織るのがおすすめです。 ベンチコートは丈が長く、お尻まですっぽりと覆ってくれるため、座席からの冷えを防ぐのに非常に効果的です。
また、応援するチームの公式グッズとして販売されているパーカーやジャケットを選べば、チームへのサポートを示しながら防寒対策もできて一石二鳥です。 雨や雪が降る可能性も考慮し、撥水・防水機能のあるアウターを選ぶとさらに安心です。ニット帽や手袋、マフラーといった小物も忘れずに持参し、「首」「手首」「足首」の3つの首を温めることを意識すると、体感温度がぐっと上がります。
移動中や普段着としてのおしゃれな着こなし
最近では「ブロークコア」と呼ばれる、サッカーユニフォームを普段着に取り入れるファッションスタイルがトレンドになっています。 移動中や街中でユニフォームをおしゃれに着こなすには、上に羽織るアイテムとの組み合わせが重要です。
ユニフォームのスポーティーな印象を活かしつつ、カジュアルダウンさせるのがポイントです。例えば、パーカーをユニフォームの上に着てフードだけ出すスタイルや、デニムジャケットやコーチジャケットを羽織るコーディネートは、手軽におしゃれなスポーツミックススタイルを作ることができます。
きれいめに着こなしたい場合は、テーラードジャケットやカーディガンを合わせるのも良いでしょう。 このとき、ユニフォームの色とアウターの色を合わせたり、逆に差し色として使ったりと、色の組み合わせを意識すると、より洗練された印象になります。 スラックスやきれいめなスニーカーを合わせることで、大人っぽい着こなしが完成します。
【公式ルール】ユニフォームの重ね着はOK?知っておきたい規定
サッカーの公式戦において、ユニフォームの上に何かを着用する際には、日本サッカー協会(JFA)が定めるユニフォーム規定に従う必要があります。 ルールを知らずに着用すると、試合に出場できなくなる可能性もあるため、特に選手や指導者の方はしっかりと確認しておくことが重要です。
JFAの競技規則におけるアンダーシャツの規定
寒い時期の試合では、ユニフォーム(シャツ)の下にアンダーシャツ(長袖インナー)を着用することが認められています。 しかし、その色には明確な規定があります。
JFAのユニフォーム規定によると、アンダーシャツはユニフォームのシャツの袖の主たる色と同じ色でなければなりません。 例えば、ユニフォームの袖が青色であれば、アンダーシャツも青色を着用する必要があります。袖が複数の色でデザインされている場合は、その中で最も面積の大きい色に合わせるのが一般的です。
また、同じチームの選手がアンダーシャツを着用する場合は、全員が同じ色のものを着用しなければならないというルールもあります。 これらの規定は、プレー中に選手や審判が選手を瞬時に識別しやすくするために定められています。試合によっては、大会独自の要項で緩和されている場合もありますが、基本的にはこの規定を遵守する必要があります。
上着(アウター)に関するルール
試合が始まる前やハーフタイム、ベンチにいる間は、防寒のためにジャージやベンチコートなどの上着を着用することが可能です。しかし、試合が始まると、ゴールキーパー以外のフィールドプレーヤーは、ユニフォーム以外のものを上に着てプレーすることは認められていません。
ウォーミングアップ中や入場時までは上着を着ていても、キックオフの笛が鳴る前には必ず脱ぐ必要があります。これは、ユニフォームに表示されている選手番号を明確にし、公正な試合運営を確保するためです。
ただし、ゴールキーパーは他のプレーヤーと異なる役割を担うため、気温や天候によっては、審判の許可を得て長ズボンなどを着用することが認められる場合があります。
色やデザインに関する注意点
アンダーシャツやアンダーショーツ(タイツ)の色に関する規定は特に重要です。
アイテム | 色の規定 | チーム内での統一 |
---|---|---|
アンダーシャツ | シャツの袖の主たる色と同じ色 | 必要 |
アンダーショーツ/タイツ | ショーツの主たる色、または裾の色と同じ色 | 必要 |
これらの規定は、審判がプレーを正確に判定するため、また、相手チームとの識別を容易にするために非常に重要です。 例えば、腕や脚にボールが当たった際のハンドリングや、スライディングタックルの判定など、体のどの部分に接触があったかを判断する上で、ユニフォームと一体化した色であることが求められます。
公式戦に出場する際は、必ず事前にチームで着用するインナーの色を統一し、規定に合ったものを準備しておくようにしましょう。
プレーヤー必見!機能性で選ぶ冬のトレーニングウェア
冬場のサッカーの練習や試合では、寒さから体を守りつつ、最高のパフォーマンスを発揮できるようなトレーニングウェアの選択が不可欠です。ユニフォームの上に羽織るウェアには様々な種類があり、それぞれに特徴があります。ここでは、代表的なトレーニングウェアを4つ紹介し、その機能性や選び方のポイントを解説します。
保温性抜群の「ピステ」
ピステは、主に防風・撥水性に優れた素材で作られた、頭からかぶるタイプのトレーニングウェアです。 名前の由来は、ピスト(piste)というフランス語で、元々はスキーの滑降コースを意味します。
最大の特徴は、風を通しにくい素材でできているため、体温が奪われるのを防ぎ、保温性を高く保てる点です。多くは一枚物の薄い生地でできていますが、裏地に起毛素材や中綿を使用した、より保温性の高い「裏付きピステ」や「中綿入りピステ」もあります。
また、撥水加工が施されているものが多く、小雨や雪程度であれば水を弾いてくれるため、天候が変わりやすい季節にも重宝します。 ジッパーがついていないプルオーバータイプが基本なので、プレー中に金具が体に当たる心配もありません。ウォーミングアップで体を温める際や、トレーニングの合間の待機時間に着用するのに最適なウェアと言えるでしょう。
動きやすさを重視した「トレーニングジャージ」
トレーニングジャージは、伸縮性の高いニット素材で作られた、ジッパーで前開きになるタイプのウェアです。 サッカーだけでなく、様々なスポーツシーンで広く使われています。
ピステとの大きな違いは、その圧倒的な動きやすさです。ニット素材ならではのストレッチ性により、腕の振りや体のひねりなど、サッカー特有の激しい動きを一切妨げません。 そのため、ウォーミングアップだけでなく、トレーニングの最後まで着用し続けることも可能です。
通気性にも優れているため、汗をかいてもウェア内に熱がこもりにくく、快適な着心地を維持できます。一方で、ピステほどの防風性や撥水性はないため、風が強い日や雨天時には少し寒さを感じるかもしれません。しかし、近年のモデルは吸汗速乾性や保温性など、様々な機能を備えたものが多く、季節や天候に応じて適切なものを選ぶことができます。
急な雨にも対応する「ウインドブレーカー」
ウインドブレーカーは、その名の通り「風(wind)を防ぐ(break)」ことを主な目的としたアウターです。 ピステと非常に似ていますが、一般的にウインドブレーカーは前開きのジッパータイプが多く、裏地がメッシュになっているものが多いという特徴があります。
基本的な機能はピステと同様に、防風性と撥水性に優れています。 素材はポリエステルやナイロンなどの軽量な化学繊維が使われることが多く、コンパクトに折りたたんで持ち運べるモデルも少なくありません。そのため、練習中に天候が急変した際に、さっと取り出して羽織ることができます。
ピステとの使い分けとしては、着脱のしやすさを重視するならジッパー付きのウインドブレーカー、プレー中の快適性を優先するならプルオーバーのピステ、というように選ぶと良いでしょう。どちらも冬場のトレーニングには欠かせない、頼れるアイテムです。
インナーとして活躍する「コンプレッションウェア」
ここまではユニフォームの上に羽織るアウターを紹介してきましたが、インナー選びも非常に重要です。コンプレッションウェアは、体に圧力をかける(コンプレッション)ことで、筋肉の余計な振動を抑制し、パフォーマンスをサポートする機能性インナーです。
適度な着圧は、血行を促進し、筋肉への酸素供給をスムーズにする効果も期待できるため、疲労の軽減や回復の促進にも繋がると言われています。また、体にぴったりとフィットするため、冬場は保温効果も得られます。汗を素早く吸収し、外部に発散させる吸汗速乾性の高い素材が使われているため、汗冷えを防ぐ効果もあります。
長袖のコンプレッションウェアをユニフォームの下に着ることで、防寒対策とパフォーマンスアップの両方を期待できます。前述の通り、公式戦では色に規定があるため注意が必要ですが、練習時には自分の好きな色やデザインのものを選んで、モチベーションを高めるのも良いでしょう。
サポーターにおすすめ!スタジアム観戦が快適になるアウター
冬のスタジアムは、日中と日没後の寒暖差が激しく、長時間じっとしていると体の芯から冷えてしまいます。 ユニフォームを着て応援するなら、その上にしっかりと羽織れる暖かいアウターは必須アイテムです。ここでは、サポーターにおすすめのアウターを、それぞれの特徴とともにご紹介します。
チーム公式のアパレルグッズ(パーカー・ジャケット)
観戦ファッションで最も手軽にチーム愛を表現できるのが、応援するチームの公式アパレルグッズです。多くのクラブでは、エンブレムやチームカラーをあしらったパーカー、スウェット、ジャケットなどを販売しています。
ユニフォームの上からこれらの公式グッズを羽織れば、スタジアム全体の一体感がより一層高まります。 デザインも豊富で、普段使いしやすいシンプルなものから、スタジアムで目立つこと間違いなしの個性的なものまで様々です。
素材も、裏起毛で暖かいパーカーや、中綿入りのジャケットなど、防寒性に優れたものが揃っています。スタジアムのグッズショップや公式オンラインストアで、お気に入りの一着を見つけてみてはいかがでしょうか。観戦の記念にもなりますし、応援ムードを盛り上げる最高のアイテムです。
軽くて暖かい「ダウンジャケット・中綿コート」
とにかく防寒性を最優先したいという方には、ダウンジャケットや中綿コートが断然おすすめです。 羽毛(ダウン)や高機能な化学繊維(中綿)が空気の層を作り出し、外の冷たい空気をシャットアウトして、体温を逃さず暖かさを保ってくれます。
非常に軽量でありながら保温性が抜群に高いため、長時間の観戦でも肩が凝ることなく快適に過ごせます。ユニフォームの上からでもゆったりと着られるように、少し大きめのサイズを選ぶのがポイントです。
特に、お尻まですっぽり隠れるロング丈のコート(ベンチコート)は、座席からの冷えを防いでくれるため、女性や冷え性の方には特におすすめです。 最近では、アウトドアブランドから出ているような、機能的でおしゃれなデザインのものも人気があります。
ファッション性も高い「スタジアムジャンパー(スタジャン)」
スポーティーな観戦スタイルを楽しみたいなら、スタジアムジャンパー(スタジャン)も良い選択肢です。元々は野球選手が着用していたアウターですが、そのファッション性の高さから、今では様々なスポーツ観戦の場で愛用されています。
チームカラーやワッペンがデザインされたものが多く、ユニフォームとの相性も抜群です。メルトン素材のボディにレザーの袖といったクラシックなデザインは、アメカジファッションの定番アイテムでもあり、普段着としても着回しやすいのが魅力です。
ダウンジャケットほどの保温性はありませんが、中にパーカーやニットなどを着込むことで、十分な防寒対策が可能です。ユニフォームと組み合わせることで、アクティブでおしゃれなサポータースタイルが完成します。
雨天時に役立つ「ポンチョ・レインコート」
スタジアムでは、安全上の理由から試合中に傘をさして観戦することができない場合がほとんどです。 そのため、雨の日の観戦にはポンチョやレインコートが必須アイテムとなります。
ポンチョは、頭からすっぽりかぶるだけで、ユニフォームやアウター、さらには荷物まで雨から守ってくれる優れものです。両手が自由になるので、手拍子をしたり、応援グッズを持ったりするのにも邪魔になりません。
多くのクラブでは、チームカラーやエンブレムが入った観戦用のポンチョを販売しています。コンパクトにたためるものが多く、バッグに入れておけば、急な天候の変化にもすぐに対応できます。晴れ予報の日でも、念のため一つ持っておくと安心なアイテムです。
普段着に!サッカーユニフォームをおしゃれに着こなす重ね着術
サッカーユニフォームは、スタジアムや練習場だけでなく、今やファッションアイテムとして街中で着こなすのがトレンドです。 特に、ユニフォームの上に何を重ねるかで、その印象は大きく変わります。ここでは、サッカーユニフォームをおしゃれな普段着として取り入れるための、具体的な重ね着テクニックを3つご紹介します。
パーカーを合わせてカジュアルダウン
ユニフォームの下にパーカーを着て、フードを外に出すだけで、こなれ感のあるカジュアルなコーディネートが完成します。ユニフォームのスポーティーさと、パーカーのリラックス感が絶妙にマッチし、誰でも簡単におしゃれなスポーツミックススタイルを楽しめます。
色選びのポイントは、ユニフォームに使われている色の一つをパーカーで拾うか、あるいはグレーやブラック、ホワイトといったベーシックカラーを選ぶことです。例えば、青いユニフォームならネイビーやグレーのパーカー、赤いユニフォームならブラックのパーカーを合わせると、全体がまとまりやすくなります。オーバーサイズのユニフォームに、少し大きめのパーカーを合わせるのが今風です。
ジャケットと合わせたスポーツミックススタイル
もう少し大人っぽい着こなしを目指すなら、ジャケットを羽織るスタイルがおすすめです。ユニフォームのカジュアルさと、ジャケットのかっちり感が組み合わさることで、洗練されたスポーツミックスタイルが生まれます。
合わせるジャケットの種類によっても印象を変えることができます。
- デニムジャケット(Gジャン): カジュアルで王道の組み合わせ。ヴィンテージ感のあるユニフォームとも相性抜群です。
- コーチジャケット: ストリートファッションの定番。ナイロン素材がユニフォームと馴染みやすく、統一感が出ます。
- テーラードジャケット: あえてきれいめなジャケットを合わせることで、上級者向けのおしゃれな着こなしに。ユニフォームとジャケットの色味を合わせると、セットアップのような雰囲気で着こなせます。
ユニフォームを主役に、他のアイテムはシンプルにまとめると、バランスの良いコーディネートになります。
シャツを羽織ってきれいめコーデ
意外な組み合わせかもしれませんが、シャツをアウターとして羽織るのも新鮮でおしゃれなスタイリングです。 特に、無地のオックスフォードシャツや、チェック柄のフランネルシャツなどがおすすめです。
ユニフォームの上にシャツを前開きでさらりと羽織ることで、程よくラフで、きれいめな印象をプラスすることができます。このスタイルのポイントは、サイズ感です。ユニフォームよりも一回り大きいサイズのシャツを選ぶと、リラックスした雰囲気に仕上がります。
例えば、白のユニフォームにブルーのストライプシャツを羽織ったり、黒のユニフォームに赤系のチェックシャツを合わせたりと、色の組み合わせを楽しむことができます。 足元はスニーカーでカジュアルにまとめても良いですし、ローファーなどで少しきれいめに寄せても素敵です。ユニフォームの着こなしの幅を広げてくれるテクニックです。
まとめ:サッカーユニフォームの上に着るものを賢く選んで楽しもう
この記事では、「サッカー ユニフォームの上に着る」をテーマに、プレー、観戦、普段着という3つのシーンに分けて、最適なアイテムとその選び方、そして公式戦でのルールについて詳しく解説しました。
プレーヤーにとっては、ピステやトレーニングジャージといった機能的なウェアがパフォーマンスを支え、サポーターにとっては、ダウンジャケットやチーム公式のアウターが快適な観戦環境を作ってくれます。また、普段着としてはパーカーやジャケットと組み合わせることで、ユニフォームをおしゃれなファッションアイテムとして楽しむことができます。
特に寒い季節には、ユニフォームの上に何を重ね着するかが、快適性やモチベーションを大きく左右します。それぞれのアイテムの特性を理解し、目的やシーンに合わせて賢く選ぶことが大切です。公式戦に出場する方は、アンダーシャツの色に関する規定など、JFAのルールを必ず確認しておきましょう。
この記事を参考に、あなたにぴったりの一着を見つけて、サッカーライフをより豊かで快適なものにしてください。
コメント